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議論ができない日本人?

今日のウランバートルは、埃っぽいながらも快晴で快適な一日でした。

さて、時間もないので簡単な感想だけ。

こちらにきて、人々が議論をするところを見る機会があったのですが、このような状況になるといつも感じるのが、

「日本人は互いに議論ができないのでは」

ということ。

この辺の話については、もうすでに偉い先生たちが何度も書いている話題なのかもしれません。

それでもネットをはじめとする議論を見ていても思うのが、日本人同士では成熟した議論ができていない様子。

もし「議論をしなくてもよい」というのでしたら、議論を避ける日本の文化というのは「美徳」でしょう。

そしてそれを「和を以て尊し」と実際に行動原理としているのは、国内的には良いことなのかもしれません。

ところが悲しいことに、議論のできない人間や社会というのは、これだけ世界がグローバル化してくると不利になるばかり。

その原因については、単純に考えれば「教育」や「文化」にあると言えるのかもしれません。

たしかにアメリカのような国では、小さな頃から議論の仕方や意見の主張の仕方を学ぶので、議論慣れしている部分は大きいでしょう。

かく言う私も、カナダで哲学のクラスの入門コースである論理(logic)のクラスを少し受けたことがあるわけですが、そこで最初に学んだのは、

人格と議論をわけること

という基本的なことでした。

これは日本でも弁論部に所属したり、ディベート大会に出たことがある人だったら、原則としてご存知のことかもしれません。

ところがこちらの人同士が会社などでケンカかと思うほどの激しく議論をやりあったあとに、一緒に仲良くケロッと普通に友人として夕食を食べに行く、ということを、私もイギリスやカナダなどで何度か見かけたことがありますが、あれにはいつも驚かされます。

これは彼らの中で、人格と意見がスッキリとわけられているという良い例なのかもしれません。

ところがそんな彼らでも、時には人格否定や、ディベート用語などで「人身攻撃」(ad hominem)などと呼ばれることを行って、互いに大きな怨恨を残すこともあります。

そのような例として、最近動画で見たものの中で一番ひどかったのは、以下のタッカー・カールソンとマックス・ブートの議論でした。

この時のテーマは、イラク戦争やリビア攻撃などを主張していたネオコン派のマックス・ブートに対して、保守派のテレビショーホストであるタッカー・カールソンが

いつも間違った戦略判断をしているのだから外交知識人を止めたら?」(04:20〜)

という挑発をしてから大激論になって終わりまでやりあい、結局最後まで互いに譲らず終わったこと。

これだとさすがに議論慣れしているアメリカ人同士でも、互いに大きな恨みを残しそう。

しかし全般的にいえば、日本人と比べてオープンに議論できる雰囲気があるのは、本当に羨ましい限り。

日本人同士で議論をすると、すぐに

「あいつは許さん」

という感情が互いに生まれて泥仕合になることが多く、議論そのものが人身攻撃とも受け取られない雰囲気が出てきます。

そしてそうなるとまずいので、やはり議論を避けようということになるわけです。

ところがこれだと新しいアイディアを互いに磨いたり、それを発展させていくというチャンスがなくなってしまいがち。

安易に「議論をしないのが日本の文化だ」と決めるのは簡単ですが、それだと何も進歩はないなぁと、こちらの人同士が活発に議論をしているのを見て、ぼんやりと感じました。

ということで、また明日も思いついたことをダラダラと書きます。

(チンギス・ハーン)

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