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外国で感じる圧倒的なアウェー感

今日のウランバートルは乾燥してよく晴れております。

さて、外国に来たから、というわけではないのですが、日本から出た時に感じる個人的な感覚について少し。

留学から本格的に帰国してからもうだいぶ長いことたつのですが、それでも今回のように短期でも海外にいくたびに、私が常に感じることがあります。

それは、どう表現していいのかわかりませんが、いわば

圧倒的なアウェー感

とでも言うのでしょうか。

私はこれを心地よく感じるのですが、留学したり海外で長期滞在していたみなさんも同じ感覚を感じているのかなと気になったので書いてみました。

といいますのも、とりわけカナダに留学していた時代は、私は他の日本人留学生とはあまり接点のない生活をしておりましたし、今のようなスマホやSNSなどもなかった時代ですので、客観的にみればかなり孤独な生活をしていたと思います。

まあ実際に寂しかった部分はあるのですが、それよりも自分の中で楽しめていたのは、

他の人間に気をつかわなくてよい

というあの気楽さ。

その原因は何なのか、あまり意識したことはないのですが、外国、とりわけ多民族社会に来ると私が感じるのは、

相手を無理に理解しなくてもいいんだ

という「人は人、俺は俺」というポジティブな意味での「諦めの感覚」ですね。

留学前に日本にいたとき、そして今でもたまに海外に来ると感じるのは、自分と他人の間にある

あの人と俺は違う人間だ」

という人間の間にある距離感と言えばいいのでしょうか?

日本にいると、どうもみんなが「一緒の同じ考えを持っている人間だ」という微妙な連帯感のようなものを感じる場面に出くわすことが多いわけで、それを息苦しく感じる人もいますよね。

ですが、こちらにくるとそういう感覚は(少なくとも私は)全く感じなくなります。

なぜなら見た目にも、思想的にも、圧倒的に異なる「考えを理解できない人」がわんさかいるからです。

「それって不安じゃないですか?」

と感じるかたもいらっしゃるとは思いますが、むしろ「相手は理解できない他人だ」と諦めているからこそ、他人に変に期待しないで気楽に過ごせるという一面もあるのかもしれません。

こういうことを書くと、

「奥山は日本よりも外国に住みたいと思っているのか」

と癪に障るという人もいるかも知れませんが、私が言いたいのはそういうことではありません。

当然ながら、外国にいても、私はストレスは感じます。生活のしにくさも感じたことは何度もあります。

ただしそれは、なんというか、ストレスのかかる場所が日本にいる時と異なる、ということかもしれません。

もしくはストレスの質そのものが違うというか。

たとえば日本の場合は社会の中で同質性が求められて(例:近所・親戚づきあいなど)息苦しさを感じるかもしれませんが、外国の場合は、そういう分野でストレスがなくても、たとえば治安が悪いとか環境が悪い、メシがまずいなど、別の分野でストレスをもれなく満載で感じるわけですよね。

いずれにせよ、私は留学時代から日本が嫌いで海外に脱出してきた日本人を何人か見てきたのですが、彼らについてほぼ全般的にいえるのは、

不満を持った人間は、どこに行っても不満を持つ

という鉄則。

やはり「住めば都」でありまして、どの国のどの地方に住んでも、そこでの生活には一長一短があり、結局はそれで満足できるかどうかは自分次第、ということではないでしょうか?

とりとめのない話ですが、明日はまた戦略に関する話を書きます。


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