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自民党は、そろそろ一歩前に足を踏み出しても国民からそう大きく怒られないで済みそうである。

自民党に対しての怒りの声は、少ない。

私が自民党の衆議院議員公認候補予定者だった当時は、自民党に対しての批判の声が国民の間に渦巻いていて、駅頭に立っている私にすれ違いざまに、「今度は、共産党に投票してやる。」などと叫ぶ人がいたり、配布しているビラを目の前で破り捨てたり、時には立てかけてある自民党の立て看板を蹴飛ばしたりする人がいたものだが、最近はそこまでの怒りを表明する人は見かけない。

国民の支持を失いかけていた当時の自民党を知っている私から言えば、今の国民は相変わらず自民党に対して冷ややかなところがあるが、それでも全体として優しい。

民主党政権時代の拙劣な国政運営に愛想をつかし、一転して、自民党の方がまだいい、などと心変わりした国民が多くなった、ということだろう。

必ずしも自民党に対して満腔の支持を与えているわけではないが、野党に任せているよりはいい、くらいの感覚である。

現在の自民党の国政運営は決して褒められたものではないが、国民の憤激を買うほどには酷くない、というところか。

憲法審査会での憲法改正論議が一向に進展しないことにヤキモキされている向きがあるということだが、このあたりで自民党がもう一歩前に足を踏み出しても大方の国民の怒りを買うようなことはなさそうだ。

ほんの一歩ぐらいなら、どうぞ前にお進みください、というところか。

自民党の執行部も官邸も世論の動向には敏感だろうから、このあたりの空気はよくご存知だと思うが、野党の皆さんがいくらハンターイ、ハンターイの声を上げても、現状では、野党の皆さんへの支持は広がりそうにない。

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