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「女性天皇・女系天皇」をテレビはどう報じたのか【TBS「NEWS 23」は”首相の怠慢”と伝えた】

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 5月1日の天皇陛下の即位の日。ニュース番組をいつもよりも「拡大」させて放送しながら、なぜか皇位継承順位について報道しなかったテレビ局(日本テレビとフジテレビ)がある一方、その他のNHKや民放キー局は図解して皇位継承順位について放送した。TBSは「NEWS23」で、皇位継承の問題に時間をさいて伝えた。

 冒頭の画像は、向かって左側の写真が昭和64年の前回の即位の式で、右側は5月1日の即位の式の様子だ。皇位継承の資格がある成人男子の皇族だけが参列できるため、前回は現在の上皇陛下の両脇に立ち合った皇族が6人。向かって右側の5月1日の式では新天皇陛下の脇に秋篠宮さまと常陸宮さまの2人だけだ。

 男性の皇族が次第に減りゆくなかで皇位継承の制度のあり方が問われているとして「””待ったなし”の皇位継承問題」という大きな字幕を掲げた。

過去のニュース映像で振り返る

 「NEWS23」が放送したVTRは、これまでのニュース映像をうまく再構成して、これまでの経緯を振り返るものだった。以前の政権の映像が出てくるため、この問題はすでにある程度決着していたことが理解することができた。

 冒頭で六法全書の「皇室典範」の条文の映像がアップになる。

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(ナレーション)

皇室典範は皇位継承について、こう定めています。

(第1条)

『皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。』

(ナレーション)

 父方が天皇の血筋を引く男性しか天皇にはなれないのです。現在の皇室18人のうち、30代は7人。

 悠仁さまを除くと、6人全員が女性で、結婚すれば皇籍を離れます。

 近い将来、若い皇族は悠仁さまだけになる可能性があるのです。皇位継承を安定させるための策は”待ったなし”の状況です。」

「(2005年・小泉内閣の映像) [画像をブログで見る]

 その議論が本格的に行われたのは小泉政権の時代でした。当時の皇室から9人連続で女のお子さまが続いたため。小泉元総理は女性天皇や母方に天皇の血筋を引く女性天皇を認めるべきかどうか検討したのです。

(2006年・平沼赳夫衆議院議員=当時)

 この動きを受け、保守系議員などから反対の声が上がりました。

(平沼赳夫衆議院議員=当時)

「守るべきことは断固、命をかけて守らねばならない。」

(小泉純一郎首相=当時) 

 小泉総理は反対の声を押し切って、皇室典範の改正を目指しました。

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「女系天皇を認めないという議論は、仮に愛子さまが天皇になられたときに、お子さんが男でも(次の天皇として)認めないということですよね。

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(反対する人たちは)それをわかって反対しているんですかね。」

 (秋篠宮夫妻に赤ん坊誕生)

 しかし、秋篠宮家に第3子・悠仁さまが生まれたことをきっかけに、皇室典範の改正は見送られました。 

(2011年)

(ナレーション)

 その後、野田政権では女性皇族が結婚後も皇室に残る「女性宮家」の創設を軸に検討が進みました。

(野田佳彦首相=当時)

 「私も皇室活動のまさに安定性といいますかね、緊急性の高い課題であると認識しています。」

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(2012年・第2次安倍晋三内閣発足)

 しかし、政権交代により、安倍政権が誕生し、議論が立ち消えになりました。これまでのところ、安倍政権は女性天皇、女系天皇に慎重な姿勢を見せています。

(きょう・菅義偉官房長官)

「男性継承が古来、例外なく維持されてきた重みなどを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討を行う必要があると思っています。」

(ナレーション)

 果たして皇位継承をめぐる議論はどこまで進むのでしょうか。」

 この後で番組では、駒田健吾キャスターが改めて皇位継承資格者を示していく。

 まず皇位継承第1位の皇嗣、秋篠宮さま(53)。その次にそのご長男の悠仁さま(12)、さらにその次に上皇さまの弟の常陸宮さま(83)と血縁図を示しながら、「男系男子じゃないと天皇になれないということだと、今の皇室では若い皇族は悠仁さまだけになってしまうわけですね」

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 スタジオのゲストの小田部雄次さん(静岡福祉大学名誉教授=近現代の皇室制度などを研究)が同意する。

「そういうことになりますね。悠仁さまはまだ独身ですから、ご結婚されて男のお子さんが生まれれば何の問題もないんですが、果たしてそれがどうなんだろうかと。現にいま皇室に入られること自体、非常に難しいうえ、男のお子さまを産まなきゃいけないというプレッシャーを抱えてご結婚してくださる女性というのはなかなか難しいかなというのが多くの方が心配していることですね」

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 駒田健吾キャスターが星浩キャスターに安倍政権の政治はどうなのかを尋ねる。

(星)「実は今回、退位特例法が出来た時に、『政府は皇位の安定的な継承について速やかに検討して国会に報告する』ということになっているのですけれども、実際には本格的な検討は着手されていないんですよね。安倍総理の周辺というか、支持するグループは、どちらかというと『女性宮家』に対してもあまり積極的ではないというか、むしろ『反対』の姿勢なので、その影響があると言われているのですよね。

 ただ安定的な皇位継承というのは、もう”待ったなし”の課題ですので、ここで検討を進めないということ自体、私はちょっと怠慢かなと思います。どうやったら安定的な皇位継承ができるのか。議論を早く進めてもらいたいと思います。」

 現状を「安倍首相の怠慢」とまで言い切った星キャスターの表現は歯切れがいい。

 少なくとも「女性天皇」「女系天皇」、あるいはその前の段階の「女性宮家」創設の問題は、つとめて「政治」の問題なのであり、政権トップの意思次第で前にも後ろにも進むのだということを「NEWS 23」は伝えていた。

※Yahoo!ニュースからの転載

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