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「女性宮家創設」で自民分裂 いよいよ決断迫られる安倍首相

女性宮家問題で党分裂も(時事通信フォト)

 5月に新天皇となる皇太子。秋篠宮の次の世代の男性皇族は悠仁親王1人しかいない。天皇家は公務分担の面でも、皇室会議に皇族議員が必要なことからも、将来を考えて悠仁親王を支える「女性宮家」の創設を望んでいるとの見方が強い。

 しかし、安倍政権の支持基盤である保守派は、「女性宮家創設は将来の女系天皇容認につながる」と強硬に反対しており、安倍首相自身も消極的でこれまで議論を先送りしてきた。

 皇室問題担当の菅義偉・官房長官は「ご即位された後、そんなに時間を待たないで」(3月18日の参院予算委員会)と新天皇即位後に具体的な検討に着手すると言及した。いよいよ結論を出そうというのだ。

「菅さんは新元号では日本会議国会議員懇談会など保守派の反対を抑え込んで新天皇即位1か月前の発表を強行したが、抵抗の強さも実感した。

 安倍首相の裁定だったから不満を抑え込めたが、他の総理であれば圧力に負けただろう。それだけに菅さんは女性宮家というデリケートな問題も安倍首相のうちに結論を出したい。次の政権に先送りしたら、まとまらないとわかっているからだ」(菅側近)

 しかし、麗澤大学教授の八木秀次氏はこう指摘する。

「安倍首相から女性宮家創設の方向性を打ち出す可能性は少ないと考えていますが、万が一そのようなことがあれば、今度こそ保守派は蜂の巣を突いたような騒ぎになる。自民党内からも大反発を招き、批判は安倍総理ではなく、菅官房長官に向けられて政権の大黒柱を失うかもしれない」

 安倍首相は政権基盤の保守派をとるか、政権の大黒柱である菅氏を取るかの決断を迫られることになるが、何を失っても政権が揺らぐことは間違いない。

※週刊ポスト2019年5月3・10日号

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