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- 2019年04月29日 13:25
AIに映画の良し悪しが理解できるか?
■AIに映画レビューが書けるか?
少し前に、AIは感情面において人間を超えられないという内容の記事を書いてみると、賛同してくれる人もいれば、反論してくる人もいた。私は、計算能力などの機械的な部分は既にAIは人間に勝っていると書いた上で、感情的な部分だけはどうしても超えることができないと書いた。
【関連記事】人工知能(AI)は人間を超えるか?
人間をコンピューターと同じ機械のようなものと思っている人間機械論者には、AIが人間の進化形に見えるのかもしれないが、昨日、観た映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』の映画レビューサイトを見ていて、さらに、AIは人間を超えられないという認識を強くした。
その理由とは、AIに、まともな映画レビュー(人生経験に照らしたレビュー)が書けるのか?ということである。
■『アベンジャーズ/エンドゲーム』フィーバー
マーベルのMCUは今作『アベンジャーズ/エンドゲーム』によって22作目となり、残り1作『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』でフェイズ3が終了になる。ちなみに、フェイズ4は、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー3』で幕を開けることになっているので、舞台は宇宙に移っていくのかもしれない。本シリーズが今年で終了する『スターウォーズ』シリーズの後釜的な作品になっていく可能性は充分にあると思う。
私自身もMCU作品は全て観ており、22作品中、15作品を映画館で観ているので、マーベル映画ファンの1人と言っても過言ではないと思う。今作『アベンジャーズ/エンドゲーム』は、この11年間の集大成とも言える映画なので、マーベルファンはその完成を固唾を呑んで見守っていた。
伝えられているところでは、MCUの熱狂的なファンの中国人女性が、鑑賞中にあまりの興奮で過換気症候群(過呼吸による発作)を発症し、病院に運びこまれたらしい。
それは極端な例としても、映画掲示板などのフィーバーぶりは凄まじいものがある。
Yahoo!映画掲示板では、日本での公開前に海外で観たというレビュアーがいきなりネタバレ発言をして問題になっていたが、映画レビューサイトのFilmarksでもレビューを読むスピードよりもレビューが追加されるスピードの方が速いというフィーバーぶりで、現時点で総合評価4.8点という稀にみる高評価を得ている。
■AIには永遠に真似のできない人間感情
少しオーバーかもしれないが、11年間を通し、シリーズ22本の映画を観てきた感想というのは、その人の人生の一部とも言えるもので、その経験を実際に体験した人間だけが書ける代物でもある。これを、AIに同じ体験をさせて、その人生経験を通じたレビューが書けるのか?というと、書けないと思う。もし書けたとしても、それは統一的な同じようなレビューばかりになってしまうはずであり、それぞれ別の人生を歩んでいる個々の人間のように、その個人の人生経験に照らした上での様々なレビューにはならないはずだ。
先の発作を起こした女性のように、AIが感極まって涙を流したり、発作を起こすなどということも無いだろう。それが、AIには永遠に真似のできない人間の感情というものだろう。
AIは人間を超えられない、『アベンジャーズ/エンドゲーム』を観て感動した人には、そのことが身に染みて理解できると思う。



