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【ウォルマート】、AIを駆使したIRLストアを公開!NY流通視察のメッカになるも?

■ウォルマートは25日、店の売り場でAIを実証実験する「インテリジェント・リテール・ラボ(IRL:Intelligent Retail Lab)」を公開した。

ウォルマートの実験部署であるストアNo8の管轄下のIRLは、ニューヨーク・ロングアイランドのレビットタウン地区にあるウォルマート・ネイバーフッドマーケット(3335 Hempstead Turnpike, Levittown, NY 11756)にある。

既存の店舗の売り場にセンサーやカメラ、プロセッサを導入しAI(人工知能)を利用した在庫管理分析などを研究しているのだ。50,000平方フィート(1,400坪)となる店内にはすべての通路や陳列の上に無数のカメラとセンサーが備え付けられており、リアルタイムで在庫状況をモニタリングしている。

ウォルマートによるとカメラやセンサーをつなぐケーブルだけでも、エベレストの高さの5倍にも及ぶ長さを使用している。また1秒間に1.6テラバイト(音楽では約3年分27,000時間分)のデータをダウンロードしながら、リアルタイム分析をしているのだ。

店の奥にはガラス張りの中で青く光るコンピューターサーバーを有したデータセンターも見ることができる。IRLのチームが実際にテストしているのは需要予測に基づくAI在庫管理だ。

カメラやセンサーとコーディネートしたリアルタイム分析では、牛ひき肉でも1ポンドパッケージか2ポンドパッケージかの違いまで在庫を把握し1日の需要を予測する。需要予測から欠品が発生する前に、スタッフにアプリを通じてアラートするのだ。通知を受け取ったスタッフは欠品前に効率的に補充を行うことが可能となる。

IRLでは店内でむき出しとなったカメラやセンサー等のITなど、テクノロジーに対する買い物客の心理的抵抗感を軽減するため店内にインフォメーションセンターを設置している。レジ前のウエルカムセンターや店内にあるデジタルサイネージのタッチスクリーンでIRLが何を実験・研究しているのかを明らかにしているのだ。

IRLの啓もうには、壁には100インチにも及ぶプレキシガラスがあり、お客の動きに合わせて反応するディスプレイも掲げられている。

IRLのCEOマイク・ハンラハン氏は「AIの目立つ部分に夢中になりすぎてはいけません」とし「そういった目立つ部分は規模的に非現実的で、長期的に見れば顧客に役に立ちません」と語っている。IRLが目指しているのは、顧客が店のショッピングカートをすぐに利用でき、レジが適切にオープンしているのと同じぐらい、在庫が適切に管理されているところなのだ。

トップ画像:ニューヨーク・ロングアイランドのレビットタウン地区にあるウォルマート・ネイバーフッドマーケットはIRLストアだ。IRLストアの奥にはガラス張りとなったデータセンターがある。すべての通路や陳列の上に無数のカメラとセンサーが備え付けられている。

1秒間に1.6テラバイト(音楽では約3年分27,000時間分)のデータをダウンロードしながら、リアルタイム分析を行っているコンピューターサーバー。リアルタイム分析では、牛ひき肉でも1ポンドパッケージか2ポンドパッケージかの違いまで在庫を把握し1日の需要を予測する。需要予測から欠品が発生する前に、スタッフにアプリを通じてアラートするのだ。

IRLでは店内でむき出しとなったカメラやセンサー等のITなど、テクノロジーに対する買い物客の心理的抵抗感を軽減するため店内にインフォメーションセンターを設置している。レジ前のウエルカムセンターや店内にあるデジタルサイネージのタッチスクリーンでIRLが何を実験・研究しているのかを明らかにしているのだ。

IRLによる啓もうでは、壁には100インチにも及ぶプレキシガラスがあり、お客の動きに合わせて反応するディスプレイも掲げられている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ニューヨーク流通視察で寄るべき店舗が増えました。文字通りのラボストアとなるウォルマート・ネイバーフッドマーケットIRL店は、2017年にオープンしたスチュー・レオナード・イーストメドウ店(1897 Front St, East Meadow, NY 11554)から東に10分程度のところにあります。

ジョンFケネディ国際空港からも30分程度と近いです。食品スーパー関係者を含め、間違いなく流通視察のメッカになります。ただIRL店のアピール度はレジなしのアマゾンゴーより弱いと思います。店内にはガラス張りのデータセンターに無数のカメラやセンサー、未来的な店内デザイン、インフォメーションセンター、客の動きに反応する大画面のプレキシガラスなどあります。

がAIを在庫管理という実務に生かした実証実験なので、外からはわかりにくいのです。したがってエントリー記事にもあるように「AIの目立つ部分に夢中になりすぎてはいけません」という言葉になっているのでしょう。

日本より5年〜10年先を行くアメリカ流通業でも最先端をニューヨークで見ることになるのです。

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