- 2019年04月24日 19:52
シャンハラ、カシオレハラ、おいしいぞハラスメント 新アルハラのアルコノミハラスメントとは何か?
1/2乾杯でビール
先日<カフェハラとは何か? 怒れるカフェインハラスメントへの強い違和感>という記事を書きました。
パワハラやセクハラなどが社会的に大きな問題となっているところで、今度はカフェインハラスメントという言葉が現れました。カフェインハラスメント自体は理解できるのですが、投稿者の主張に対して異なる見解をもっていたので、記事で取り上げたのです。
その後に、これと似たような食のハラスメントの記事を拝読しました。
かつて、酒席の1杯目は「とりあえずビール」がほぼ“当たり前”だった。そんな乾杯事情に、最近変化が生じているようだ。
まず、人気なのはハイボール。原材料となるウィスキーの年間出荷量は前年比108%の成長を遂げた一方で、ビールの出荷量は14年連続で減少。日本人がビールを嗜む量が減っていることは歴然だが、今でも宴席では、「とりあえずビール」の習慣は残っているのだろうか。若い20代、30代のサラリーマンに実情や、この慣習についての意見を聞いた。
(中略)
お酒はあくまでも宴席を盛る上げるためのもの。同調圧力や慣習に縛られずに楽しみたいという若者は多いのかもしれない。
出典:「とりあえずビール」は時代遅れ? “いきなりハイボール”派の意見
宴会の時に好きなドリンクで乾杯したいが、とりあえずビールという雰囲気があり、ビール以外のドリンクを注文できないというのです。
アルコノミハラスメント
実は私も周りの親しくさせていただいている方から最近同じような話を聞いており、関心のある問題となっていました。
したがって、当記事ではアルコール入りドリンクの嗜好に関連したハラスメントについて考えてみたいと思います。
アルコールに関するハラスメントでは、アルコールハラスメントという言葉があります。
- アルコールハラスメントチェック/アサヒビール
- アルハラの定義5項目/特定非営利活動法人アスク
ただ、アルコールハラスメントの定義は以下の通りになっており、飲酒の強要という意味では近いのかもしれませんが、アルコールの嗜好についてまでは言及されていません。
アルコールハラスメントの定義
- 飲酒の強要
- イッキ飲ませ
- 意図的な酔いつぶし
- 飲めない人への配慮を欠くこと
- 酔ったうえでの迷惑行為
したがって、アルコールハラスメントとは異なる事象を扱うことになるので、この記事ではアルコールハラスメントと区別するため、便宜的に私が名付けた「アルコールの好みハラスメント」=「アルコノミハラスメント」という言葉を使って区別することにします。
アルコノミハラスメント
- 時間・場所・場合
- 性別
- 見た目
アルコノミハラスメントについては以上がポイントになると考えています。それぞれについて説明していきましょう。
時間・場所・場合
時間と場所と場合、いわゆるTPOでアルコノミハラスメントは起こることがあります。
冒頭で紹介した記事が代表的な例です。会社の飲み会で、最初の乾杯にビールを飲まなければならない圧力が、まさに当てはまります。
会社の飲み会ではなく、何かしら連帯感のあるグループや合コンなどの場でも、最初の乾杯がビールという雰囲気であれば同様です。
しっかりとしたコースを提供するファインダイニングでは、基本的に料理に合わせて様々なお酒が提供されます。
シャンパーニュから始まり、白ワインが続き、フォアグラであれば甘口ワインを合わせ、肉料理で赤ワイン、フロマージュには赤ワインや酒精強化ワイン、食後酒にはバニュルスやソーテルヌなどの甘口ワイン、ポートワインを始めとする酒精強化ワインやグラッパなどの蒸留酒といった流れに なるのです。
ただ、飲食店のコンセプトやソムリエの提案によっては、日本酒を組み込んだり、全てシャンパーニュでペアリングしたりと、セオリー通りではないワインを勧めることも最近では少なくありません。
料理に対して色々なお酒の選択肢が考えられる昨今においては、この料理には必ずこのお酒を飲むべしと強いることは、アルコノミハラスメントにあたるでしょう。
日本料理であれば日本酒、中国料理であれば紹興酒、台湾料理であれば台湾ビール、韓国料理であればマッコリなど、固定概念を押し付けるのも同様であると考えられます。
時間・場所・場合によって最も相応しいと思われるお酒はありますが、それしか許されない雰囲気をまとっていたり、強引さを伴っていたりすれば、アルコノミハラスメントに該当するといってよいでしょう。



