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被害女性への謝罪を代理人に任せたAAA浦田直也の反省度

Getty Images

根底に芸能人としての甘えがあったと言うしかない。

人気グループAAA(トリプル・エー)のリーダー浦田直也(36)の暴行事件のことだ。19日午前5時ごろ、東京・中央区内のコンビニエンスストア店内で面識のない20代の女性の頰を1回平手で殴ったとして暴行の疑いで警視庁月島署に逮捕された。しかし、同署によると、浦田は逃げ惑う女性を執拗に追いかけ続け、逃げ込んだマンションの中でも蹴っていたと言うから、まさにケダモノ的な犯行である。

しかも、そこまで追いかけ回して暴力を振るった理由が異常である。

「俺は、AAAだ」

コンビニの店内で見かけた女性に「飲みに行かない?」と誘ったところ、断られたことに逆上したと言うのだ。それも、女性が誘いを断った際に「俺は、AAAのメンバーだ」と誇らしげに言ったそうで、それに対して女性が「知らない」と素っ気なく言い返したことが要因となったようだ。

当然、こんな「恥ずかしいこと」をシラフなんかで言えたはずない。酔っ払ってコンビニに入ったら、タイプの子がいたので「もしかしたら…」といった下心もあって声をかけたのだろう。そうでなければ、わざわざ身分まで名乗って見知らぬ女性に声をかけたりしない。きっと、「俺のことを知っていたら、驚いて誘いに乗ってくるだろう」なんてスケベ根性があったに違いない。

余談になるが、最近のテレビ番組を見ていても、一般人の気持ちを煽るような、いかにもといった番組が増えた。人気タレントやアーティストが街中をブラブラしたり、食べ歩いたり…。もちろん、そこに思いがけない出会いがあるだけに、企画力で勝負のできないテレビ番組としてはお茶濁しになるが、昨今は人気芸能人を起用しての「ぶっつけ本番」が増えた。まるで、かつて〝アポなし取材〟の番組として人気のあった「進め!電波少年」の進化系のようなものである。

NHK総合「鶴瓶の家族に乾杯」なんて、案外、その典型だろう。各地の訪問先や何かで「握手して」なんて騒がれたら嬉しいが、気づいてもらえなかったら、それこそテンションが落ちてしまう。で、慌てた鶴瓶が「この人、◯◯だよ!」なんて助け舟を出してみたりするが、極めつけは出演のタレントやアーティストに「取材の許可」まで取らせることだ。これは一体どうなっているんだ!

これはテレビ番組での話ではあるが、そうでなくても大抵のタレントは、ちょっとは気づかれたいと思っているはずである。所詮は、それが人気のバロメーターだと思ってしまっているのだろう。しかも、知名度のイマイチのタレントに限って出歩く時にマスクをしたり、伊達眼鏡やサングラスをかけてみたりしている。やっぱり気づいて欲しいのが本音だろう。

AAAで知っているのは西島隆弘くらい

BLOGOS編集部

今回の浦田も、そんな感じだったのかもしれない。それが、まさか素っ気なくあしらわれるとは…。自分の意に反した行動をとられたことに「この野郎」と怒りが爆発してしまった。AAAのリーダーとしてのプライドが許せなかったのか、それとも酔っ払って、単に気が大きくなっていたからなのか?

どちらにしても、これは浦田を擁護した言い方になってしまったが、私でもAAAと聞いて知っていたのは西島隆弘(32)ぐらい。正直言って他のメンバーの名前を知ろうなんて思ったことがなかったし、リーダーが浦田だったことさえ、今回の事件まで知らなかった。そんなものである。

そういった意味では「知名度をアップした」とも言えなくもないが…。

AAAのリーダーとしてプライドがあって、自分の立場を分かっていたのだったら、いくら酔っ払っていても、限度を身につけていただろうし、今回のような行動はとらないはず。やはり、素顔は単なるケダモノだった。

浦田は21日に送検され、釈放された。

会見で繰り返した「覚えていない」に疑問

共同通信社

事件について説明した浦田は、女性とのトラブルについては「全く、覚えていない」と言い切っていた。

事件の前日18日の午後7時から友達と飲み始め、翌朝4時過ぎまで「ワインやウイスキーなどを20杯以上は飲んだと思う」。しかし、飲み過ぎて記憶がなくなり気づいたら「家で寝ていた」そうだ。

時間が経っていて、自分の行動を「覚えていない」と言われれば、浦田の記憶の問題だから他人には説明が出来ない。しかし、記憶をなくすほど飲んでいたのに「朝4時くらいまで」とか「20杯」とか、細かいことは記憶にある。疑うわけではないが、現行犯逮捕ではないだけに、事前に事務所や弁護士に相談していた可能性だって否定はできない。事務所や弁護士だったら「とにかく、酔っていて覚えていないと言い続けろ」と指示を受けていたとしても不思議ではない。強制性交容疑で捕まった男が「酔っていて記憶にない」とか酔ってなければ「合意だった」と言い逃れするのと擬似している。

それまでの茶髪を黒髪に変えて、誠実そうに説明したとしても説得力はない。しかも「これまでナンパもしたことがないし、そんなことのできる人間ではない」なんて白々しい。

被害女性へ謝罪の前に会見で言い訳

本来、被害女性にまず謝罪するべきだろう。肝心な被害女性の方は代理人に任せ、会見を開いてメディアに対して言い訳をするというのは、筋も謝罪の順番も違う。もし被害女性が「会いたくない」と言うなら、何度も何度も足を運び、会ってもらうしかない。リスクマネジメントとして最もやってはいけないことではないか?

しかも「もう酒は飲みません」とか、言葉としては謝罪や反省を口に出していたが、全く感情が伝わってこない。「もう二度と酒は飲みません」と軽々しく言っていたが、浦田の酒癖の悪さはファンの間でも知られていた。きっと、彼の場合は「酒乱」だろう。依存症かもしれない。だとしたら「やめる」なんて難しい。それこそ、専門医療機関に入院でもして治すべきである。

今回の事件で活動を無期限で停止するというが、関係者は被害女性との間での「示談」を見込み、早期復帰を考えているだろう。しかし、被害女性に怪我がなくても、今回は重大事件である。大げさかもしれないが、場合によっては「殺人事件」にだって発展していたかもしれない。

それにしても、リスクマネジメントの欠如ということでは時期同じくしてNGT48のニュースもあった。あの国民的アイドルなんて言われるAKB48グループの運営会社の「AKS」でさえ、その場しのぎの運営をやっているのである。

これが、今の芸能界の現実だろうか?

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