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競争戦略:中国に対する選択肢 その2

今日の横浜北部は、やや気温が低めですがスッキリ快晴です。

本日午後から戦略研究学会の年次大会がありますので、そちらで司会をしてきます。

さて、引き続き競争戦略について。

昨日のエントリーでは、現在の地政学的な状況を踏まえた上で、中国に対する競争戦略のアプローチとして、国内の治安維持にコストをかけさせるものが良いのでは、という提案をしました。

それを受けて、今日はさらに老子的な色の濃いアプローチを一つ提案したいと思います。

まず現在の中国は、習近平体制の「中国の夢」という世界観や政策の下、2014年頃から大戦略として「一帯一路」というプロジェクトを推し進めていることはみなさんもご存知でしょう。

これはまさに史上最大規模のインフラプロジェクトでありまして、最終的には120カ国以上が参加すると言われております。

もちろんアメリカを始めとする西洋諸国には批判的・警戒的な態度をとるものが多いのですが、それでも先進国としてはイタリアやニュージーランドなどが参加を表明しておりまして、その勢いや政治的影響力は国際的にも無視できないところまできております。

つい先頃も、北京が日本にも参加を要請したというニュースがあったのは記憶に新しいところです。

さて、このような一帯一路構想ですが、競争戦略のアプローチをとる側としては、「帝国的過剰拡大」の典型的な例として映ります。

それは昨日のエントリーでも触れたように、一帯一路というのは、すでに陸上と海上での両方での優位を目指していることから、

国家はランドパワーとシーパワーを両立させることはできない

というマハンによる古典地政学的なテーゼに反するものだからです。

もちろん批判として、

「いやいや、それは軍事・安全保障面から見たものだからこの場合には当てはまらい」

とか、

「純粋に経済的な構想であり、中国と参加国との関係はウィン・ウィンなのだから、陸も海も同時に発展させられる」

というご意見もあるでしょう。

ところが国家のリソースは有限であり、しかもそれがこれほどまでの短期間に追求されてきたということを考えれば、北京の独裁体制やプロジェクトの不透明性ということを考慮しなかったとしても、そこに大きなリスクが潜んでいることは容易に想像がつきます。

しかもこのレポートにもあるように、この構想の三つの最大の問題点の一つは、なんといっても

今後も財政的に投資を維持できるのか怪しい

というところにあるわけです。

これらを受けて、昨日のエントリーに引き続いて競争戦略のアプローチとして提案できるのは、

中国の一帯一路構想に参加する

というもの。

「はぁ?!そんなリスクのある構想になぜ参加するの?」

というリアクションは当然だと思いますが、ここまで書いて時間切れです。

この続きはまた明日。

(スカイトレイン:エクスポライン)

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