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皇位承継辞退 退位も辞退も自由に認めるべき時代だ

 いよいよ天皇の退位が間近となり、皇太子による皇位承継が目前となりました。皇太子が皇位を承継すれば、その弟が皇位承継の1位になります。女性には皇位承継が認められていない現在の皇室典範では現状ではその順位は動きません。

 その第1順位予定の秋篠宮が高齢となった場合には皇位は承継しないと発言しています。
秋篠宮さま、高齢で即位は「できない」 タブーの辞退論」(朝日新聞2019年4月20日)

 言いますね。自分が辞退すれば、息子が承継することになりますから親心としてはとてもよくわかります。やりたくないというわけじゃないんだろうけれど。
 例に出していた兄が80、自分が70代半ばということであえば、今から20年後になりますが、80で退位するとすれば、数年だけですからね。
 元号が大好きな人たちは、その都度、はしゃぐのでしょうが、いずれにせよ迷惑な話でしかないのです。

 大嘗祭発言では、色々と物議を醸しましたが、言っていること自体は正論。
憲法の政教分離は天皇制の神格化の歯止めのためのもの 大嘗祭に公費は違憲 でも皇族の「お言葉」に期待したらダメですよ

 右翼系憲法学者八木秀次氏は、そのときも大いに文句を言っていましたし、今回の退位も文句ばかりです。
「麗沢大学の八木秀次教授(憲法学)は「退位の実現は皇室を危機にさらすパンドラの箱。将来的な即位辞退をも認めることにつながれば皇統を揺るがしかねない」と危惧する。かねて①短期間での退位や即位拒否を容認する余地を生み皇位継承を不安定化させる②退位が政治的に利用されかねない――と退位そのものに反対してきた。」(前掲朝日新聞)
 大いに政治利用しようとしている人たちが言うべきセリフではありませんし、現に安倍政権は退位と改元、即位を政治的に利用しています。これが問題だというのでしょうか。そういう趣旨ならわかりますけれど、そうではないですよね。
 八木秀次氏の主張は、要は、オレたちの言うことを聞け、と言っているだけでしかないのですが、右翼層にとっては、天皇制は自分たちを正当化するためだけの存在にすぎず、敬う対象でも何でもないので(戦前も国民支配のための政治的道具だったのに、天皇機関説を唱えた美濃部達吉先生を糾弾していたんだからあまりに図々しいのです。)、こうした発想になります。天皇家の都合なんてどうでもよくなるのです。

 この辞退論は、ある意味では画期的です。私は皇室離脱の自由を認めるべきだと考えていますが、やりたくないという人に天皇を押し付けるのは、あまりに悲惨です。
 私が女性宮家に反対するのも同様の理由です。性別による差別だなんていう人たちがいますが、そもそも皇室は一般国民から差別されているのです。さらに形式的に男女を「平等」にして、女性を差別されている側に追いやってどうするのですか。
天皇女性宮家問題 創設は大いに疑問

 女性宮家を認めるにしても、皇室離脱の自由、皇位辞退の自由、退位の自由を認めることが大前提です。そうした自由もないがんじがらめのところに追いやるのはおぞましいとしか言いようがありません。

 辞退の自由、大いに結構なことです。

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