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長い老後の銀行活用術、ネット銀行やメガバンク普通預金も

ATMの「利便性」「手数料」も口座選びのポイント

 年金や退職金をどの口座でどう管理するかは、極めて重要な「年金戦略」だ。地銀や信金は年金受取口座での金利の優遇を売りにしているが、人生100年時代の“長すぎる老後”に備えて、年金の一部を投資に回したいという人にはインターネット銀行も選択肢の一つになってくる。

【図解】年齢・ライフプランに合わせた「最適口座」早見表

「楽天銀行などに口座を持ち、連動する楽天証券といった投資用口座に資金を移動させれば、手数料のムダを省くことができます。また、証券口座と連動させることで、ネット銀行では普通預金の金利が優遇されるケースが多い」(ファイナンシャル・プランナーの深野康彦氏)

 ただし、そうした「老後の投資」には“やめ時”もある。年を重ねるごとに、公共交通機関や民間サービスなどにかかる支出が減るため、生活費は圧縮される。そのため、リスクをとって利殖に励む必要はなくなっていく。後期高齢者を迎える75歳が、投資からの“戦略的撤退”を検討するタイミングとなる。

 いよいよ80歳を迎えると、「健康不安」に備えた口座切り替えを考えておく必要が出てくる。

「入院や手術などで急にまとまった出費が必要になった場合、定期預金に預け続けていると預金を引き出せず、入院費用の捻出に手間が生じます。解約して普通預金に移しておけば、キャッシュカード1枚あれば必要額をすぐに引き出すことができます」(同前)

 実際、ファイナンシャル・プランナーで社会保険労務士の和田雅彦氏によれば、「老人ホームの入居金などの支払いに備えて、年金定期などを解約するケースも少なくありません」という。

 80代に差しかかった時にもう一度、メガバンクの普通預金への切り替えを考えてもいい。

「配偶者が亡くなって子供と同居するために引っ越したり、施設への入居といったことも考えられる。そんな時には、自宅の近所にしかない地銀や信金よりも、支店やATMが多いメガバンクのほうが利便性が高く、ストレスにならない」(同前)

 長い人生を生きていく上で年金は欠かせない大きな柱だ。ただ、漫然と受け取っているだけでは、いつの間にか大きな損をしていることもある。

 年金をカットされない働き方や、生活にかかるお金の予定、さらに口座を使った賢い受け取り方を総合的に駆使して年金寿命を延ばすことが、豊かな生活につながる。

※週刊ポスト2019年4月26日号

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