いよいよ選挙も残り2日間。
各候補の選挙カーや政党の広報カーが、所狭しと市内を行き交う。
こうした中、選挙カーを走らせることが税金の無駄であると主張する候補も散見する。
税金の無駄といった指摘が正しいかどうかは、おいといて、選挙カーにかかる公費負担範囲について説明する。
ガソリン代、ドライバー報酬、車両借り上げ代 の3つが公費負担となる。
よく誤解があるのだが、車両運動員であるウグイスは公費負担の範囲ではない。
では、順次、個別に説明する。
選挙期間7日間のガソリン代は公費で賄われる。
勿論、ガソリンスタンドと候補者は契約を交わし、選挙カー以外の車両への給油は出来ない仕組みとなっている。
参考までに、私の場合は、1日中選挙カーを走らせてガソリン代は1日2500円程である。
ドライバー報酬。
選挙カーの運転手には申請の上、公費により1日最大15000円の報酬を支払うことができる。
これは、支払うことができるが、勿論、ボランティアでも良い。
車両借り上げ代。
これは、個別契約か、レンタカーなどのハイヤー契約かにより、その額が変わる。
藤沢市の個別契約の場合、1日あたり25000円程。
合計すると1日あたり42500円程の公費となり、選挙期間中に30万円弱の公費を使用することが想定される。
さて、話を戻す。
選挙カーは悪か?結論から言うと、必要悪ということだ。
誤解のないよう説明する。
私の考えとしては、選挙カーは要らない。
選挙ビラが配布できるようになった中、すべての候補者が選挙カーを使わないようになればいいとも思う。
しかし、今の政党車が使用できる公選法の制度上、使わざる得ないと言うのが正直なところだ。
仮にすべての候補者が選挙カーを使用しない場合でも、政党カーを走らせることができる候補者は有利な展開となる。
これでは、現行法では政党候補者が有利な公選法において、無所属の候補者がさらに厳しい戦いを強いられるだろう。
候補者は批評家の立場ではいけない。
候補者が選挙のあり方に疑問を主張する場合、選挙カーの無駄だけを主張するのではなく、各年代におけるインターネット普及率の推移や新聞普及率を見定めながら、選挙公報を紙面として配布する意味や、相当数を設置する公営掲示板の必要性、選挙ポスターなど公費負担の範囲にあるものを総合的に熟考し、有権者にとって各候補の政策をわかりやすく伝える手法を提案しなければならないのではないだろうか。
