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ALSの介護認定 ちゃんとした記事 その上でどうするかを考えよう 本当に役人だけが悪い?

バズフィード記事です。
ALSの患者に「時間稼ぎですか?」 文字盤コミュニケーション中、市役所職員の発言に抗議 ALS患者の介助の必要性を調査しに訪れた福祉担当職員が、患者が一言ずつコミュニケーションを図ろうとする姿に対して投げつけた言葉だった。
>高田さんは会見で実際に文字盤を使って、「福祉課だから許せない」「ただただ、悔しかった」と話した。
まあ介護を担当する人間がこのような理不尽な言葉を患者に投げかけ、そしてその失礼さを指摘した後も謝罪しない。なんて職員だ。許せない!基本このような意見がよく流れています。

本当タイトル見る限りそれが正解のように見えます。職員の言葉が悪かったことは間違いありません。でもこの記事が毎日新聞と違うのはちゃんと相手に対してもしっかり取材されていることです。だから私のようなひねくれた医師、いや公務員だった医師が以下のような別の意見をあげることが可能になります。
>一方、BuzzFeed Japan Medicalの取材に対して、吉川市の加藤利明障がい福祉課長は、「訪問時間が限られている中で、奥様やヘルパーの方も一緒に聞き取り調査をさせてほしいとお願いしたところ、『本人のことは本人に聞くのが筋でしょう。家族はあとで時間を取ります』と弁護士に言われたので、効率的な調査という観点から弁護士に対する抗議の意味であの言葉を言ったようだ」と話す。
一般における介護保険の調査に弁護士?まずこの点が少し気になります。そう他の文章にもあるように以前の判定結果に少しもめていたことが予想できます。だから職員は弁護士に対して負の感情をすでに持っていたと思われます。

>重度の障害者本人と介護を担う家族の間には、認識の違いや利害対立があるケースもあり、本人が意思疎通が図れる場合は、家族に遠慮しない状態で本人に聞き取り調査をするのは当然の配慮だ。>「そういう配慮が必要なことも承知しておりますが、介護する人の家庭環境も調査の一つであり、ALSという重度の患者の調査に長い時間をかけるのはどうかという理解だった」と加藤課長は説明した。
患者側が望む理想に対して、人手が足りない現実を考えた上で行政上の効率をあげたいための職員側のお願いを拒絶された上、やはり予想通り時間がかかった調査に対する憤り。なんとなく職員の気持ちがわかります。そして決してこの効率をあげたいという考えもそこまで間違っていません。

一番の目標は患者にとって正しい評価を行い、介護保険を正しくつけること。その上で他にも患者がいるということも理解して効率的にやらせて欲しいという市側のお願いを拒絶した弁護士、患者の態度はどうかということもやはり議論しなければいけないのではないでしょうか。
>その上で、「誤解を与えたことについては謝罪が必要なので、速やかに真摯に謝罪文を作って送らせていただきたい。市長名での謝罪になると思う」と述べた。
と吉川市は行政としてしっかり対応されています。そして今回のことに対する説明もちゃんとできていると思います。

今回の問題。現実として介護保険の調査は各地で時間がかかっています。遅ければ1ヶ月以上。それは行政の人手不足も影響しています。そしてこの判定がお金を決めます。みんな少しでもお金があった方がいいです。そしてその結果に納得がいかないことも仕方ありません。

このような介護保険の今の判定の流れに個別のトラブルが全国にあるということを知らしめたという意味で、そして行政と患者とどのような違いで揉めるかを出した点でいい記事だと思います。ただ市の職員がダメだだけではない記事です。

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