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福島第一原発3号機の核燃料搬出開始

東京電力は、昨日15日、福島第一原発3号機の原子炉脇にある使用済み核燃料プールからの燃料搬出作業を始めました。炉心溶融(メルトダウン)を起こした1~3号機のプールからの搬出は初めてです。

当初の目標から4年以上遅れてようやく作業が開始されました。廃炉に向けた道のりの厳しさは伝えられていますが、3基のプールでの大量の使用済み燃料の保管が、廃炉を進める上で大きな障害になっていて、遅ればせながらようやく第一歩を踏み出した、ということです。

これまでも、たびたび装置の不具合や調整の問題等で、作業ができないことが続いていたそうです。これからも、想定通りには作業が進まない恐れがあります。そして、搬出した燃料は、別のプールで数年保管した後、金属製の容器に入れて保管設備に移すとされていますが、最終的にどこに持っていくかは未定、という心もとなさです。

廃炉は30~40年で完了する目標ですが、その通りにいくかどうか見通しはたっていません。3号機のプールには、使用済み燃料と未使用燃料が計566体保管されていて、2020年度中に搬出を完了する計画です。1~3号機を合わせるとプールには未使用も含めて計1537体ある、ということです。

1、2号機は、2023年をめどに搬出を開始することを目指しています。準備工事の担当者は「安全優先としながら、工程は死守しろというプレッシャーの中の作業だった」と話している、と伝えられています。全国の原発では、プールの容量がひっ迫していて、すでに全体の7割以上が埋まっているのに、行き場が決まらずたまり続けています。

国は、使用済み核燃料をすべて再処理して繰り返し使う核燃料サイクル政策を維持する方針ですが、高速増殖原型炉もんじゅはトラブル続きで廃炉になっています。このように使用済みなどの核燃料の行き場がないこと、長年続く廃炉のための技術者の確保の問題等、問題は多々あります。

そうした中で、原発事故がなかったかのように、再稼働を続け、エネルギー計画の中心に相変わらず原発を位置付けている政府の方針、それをさらに加速するよう求める経団連等、おかしなことばかりです。核燃料搬出開始のニュースに、改めて、原発は2030年代に廃止という方針に立ちかえってもらいたいと願います。

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