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ネガティブ独り言 心身に悪影響で認知症リスク高める可能性

独り言にはプラスにもマイナスにも働く

 家族や知人に教えられて初めて、自分が「独り言」を口にしていたと自覚する人は多い。だが、一口に独り言と言っても、その内容によって、プラスにもマイナスにも働く。

 精神科医の岩瀬利郎氏が説明する。

「そもそも独り言とは、頭の中で考えていることが、無意識のうちに声に出てしまうことを指します。独り言は大きく分けて、『変えられること』についてと、『変えられないこと』に対しての2種類があります。具体的に言うと、前者は“次はこうするかな”と自分で変えられる現在、あるいは未来の行動や予定を口に出してしまうものです。後者は過去の“あの時はこうだった”という変えられない記憶についての内容です。

 思い出を振り返るのは悪いことではありませんが、それが“独り言”になると、後悔につながるネガティブな内容のものが多い。こういった独り言は、不安や焦燥といった負の思考ばかりが脳内でループしてしまいます」

 ネガティブな独り言が心身に悪影響を及ぼすという研究は少なくない。精神科医の樺沢紫苑氏がいう。

「後ろ向きな発言を繰り返すと、ストレスホルモンの『コレチゾール』が分泌され、身体免疫力の低下を引き起こすとされています。同じマイナス思考でも、頭の中で思っているだけと、独り言で声に出してしまうのでは、自分の声が耳から入ってきて反芻してしまうことで、心身への影響に大きな差があります。

“あの人、嫌だなあ”といった他者への悪口や、“失敗した。自分はダメだ”といった自分ではどうしても解決できない内容の独り言は不眠症などのストレス関連疾患、認知症などのリスクを高める可能性がある」

※週刊ポスト2019年4月26日号

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