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中国駐日大使、9年ぶり交代 新大使に込められた習近平の胸の内 - 「週刊文春」編集部

 中国政府は程永華駐日大使を5月上旬に交代させ、後任に孔鉉佑外務次官(59)を充てる方針を固めた。

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上海外国語学院で日本語を専攻した孔氏 ©共同通信社

「程氏の在任期間は歴代最長の9年あまり。尖閣問題で悪化した日中関係の改善に注力し、昨年10月の安倍晋三首相の訪中に尽力しました。創価大への留学経験もあり、首相が日本語に堪能な駐日大使を招く昼食会では常連メンバーです」(官邸関係者)

 その程氏に代わって、駐日大使に着任する孔氏は06年から11年まで駐日公使を務めた後、駐ベトナム大使などを歴任した。黒竜江省出身の朝鮮族ということもあり、17年8月からは朝鮮半島問題特別代表も兼務している。

「日本での勤務経験は約15年間。夫人も外交部出身で日中の民間交流に力を注いできた。孔氏はゴルフ好きで、日本人ともよくラウンドしていました。中国人外交官にしては個性の強くない官僚系の程氏に対し、孔氏はアクの強いタイプ。日本の政治家にも広く食い込んでおり、二階俊博幹事長らとパイプを築いています。孔氏が公使時代に駐日大使だった王毅外相が孔氏の外交手腕を高く買っていましたが、朝鮮族出身者に外相ポストは難しいとされる。そこで以前から駐日大使の最有力候補でした」(北京特派員)

孔氏の就任に込められた習近平政権のメッセージとは?

 外務次官が駐日大使に就任するのは、王毅大使(04年~07年)以来、三代ぶりのこと。程氏にしても、韓国大使からの就任だった。

「“重量級”の大使は、日本との関係改善を推し進めたいという習近平政権のメッセージでしょう。駐日韓国大使も南官杓前国家安保室第二次長に交代しますが、外交部主流派ではなく、局長経験もない“軽量級”ですから、対照的です」(外務省関係者)

 6月に大阪で開催されるG20での習氏訪日が控えていることも、この時期の交代理由として取り上げられたが、

「一番のポイントは“御代替わり”です。中国は以前から、天皇の存在を非常に重視してきました。5月上旬の着任であれば、孔新大使は新天皇に信任状を手渡すことになる。『令和』の典拠は中国古典ではなく、万葉集でしたが、中国政府はノーコメントを貫いた。ここから、新天皇の訪中に繋げたいとの思惑があると見られます」(同前)

“令和時代”の到来で、日中関係は新局面を迎える。

(「週刊文春」編集部/週刊文春 2019年4月18日号)

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