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- 2019年04月14日 11:25
秋吉 健のArcaic Singularity:扇情のアマゾニスト。突然のAmazonプライム会費値上げからネット通販やオンラインサービスとの正しい付き合い方を考える【コラム】
2/2■千載一遇のチャンスを得た他業者
Amazonがその人気からまさかの苦戦を強いられる中、大きなチャンスを得たネット通販サービスもあります。 例えばヨドバシカメラが運営するヨドバシ.comでは、Amazonに追従する形で配送料無料や即日配達などを強化し、同社が強みとしてきたポイント割引なども武器として着実にその評価を上げてきています。 とくに家電製品やデジタルデバイスの分野では、Amazonで中国系企業によるノーブランドの粗悪製品が増え、「本当に良い商品が見つからない」事態に陥りつつあることもあり、専門店ならではの「品質の安定した製品がすぐに見つかる」というメリットや、充実した保証サービスなどが再評価されつつあります。
楽天が運営する楽天市場もAmazonの苦戦に切り込んできたサービスでしょう。何かにつけてAmazonと比較されることの多い同サイトですが、楽天の場合は通販サイト自体の充実も然ることながら、楽天モバイルや楽天カード、楽天銀行など同社が展開する巨大経済圏を武器として利用者の囲い込みに成功した点は、Amazonにはない強みです。 その囲い込みの原動力は主にポイントサービスですが、楽天市場で貯めたポイントを楽天モバイルで契約しているスマートフォン(スマホ)の支払いに利用できるなど、柔軟なポイント活用が利用者から高い評価を得ています。 ポイント自体も同社のクレジットカードの利用やキャンペーンの適用などでかなりの還元率で獲得することができ、「楽天ポイントで楽天モバイルの月額料金が半額以下になる」という同社の謳い文句があながち嘘ではない数字となるほどです。

■サービスのメリットを見極めて利用しよう
とは言え、Amazonプライムにしかないサービスの数々には十分な魅力があり、他社のサービスのみで完結できるものではないのも事実です。 とくにAmazonプライム・ビデオやAmazonプライム・ミュージックなどは日常利用している人も多く、Amazonフォトは容量無制限で利用できるフォトストレージとして重宝している人も多いでしょう。 Amazonプライムのメリットは、もはやネット通販の送料が無料になるという点ではないのかもしれません。さまざまなオンラインサービスを年額4,900円でまとめて受けられるサービスだと考えれば、その価値は十分に見合ったものではないでしょうか。 他社のネット通販サービスやオンラインサービスも台頭し、それぞれのメリットを比較しつつサービスを自由に選べる時代になったことを素直に喜びたいところです。
記事執筆:秋吉 健



