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ニューズウィークが日本の「よい病院ランキング」を発表

2019年3月、米国のニュース情報誌であるニューズウィークが、世界の病院のランキングを発表した。どのランキングが完ぺきではないように、もちろんこのランキングもまだ完ぺきではないが、日本国内の雑誌で行われている病院ランキングよりはきちんとした調査を元に作成されているようである。日本で良い病院を探している人たちにも有用なランキングであると思われるため、ここに紹介する。

まずはランキングの結果を紹介しよう。第1位が東京大学病院(東京都)、第2位が聖路加国際病院(東京都)、第3位が倉敷中央病院(倉敷市)となっている。1~105位までの全ての病院はこちらで確認できる。

ではこのランキングは「スコア」によって順序付けがされているが、そのスコアはどのように計算されているのだろうか?ニューズウィークが公開している資料によると、(1)同業者(主に医師)による評判、(2)患者満足度、(3)KPI(医療の質や感染予防措置の有無など)の3つによって評価されているようである(各指標がどのように評価されているかは明らかではない)。

国によっては全てのデータが入手できる訳ではないため、評価方法が異なるようである。日本では、(3)KPIの情報が入手不能であるためスコアの計算に含まれていない。また日本では(2)患者満足度のデータも入手不能であるため、グーグルで得られる情報を元に評価し、そのため上記よりも少ない「重み」を与えられているようである。そう考えると、日本のランキングはほぼ(1)同業者(主に医師)の評価のみによって決まっていると言ってもよいだろう。

その同業者の評価に関して、具体的には、オンライン調査によって以下の2つの質問を行っている。

  1. もしあなたの働いている病院で何らかの理由で患者を診療することができなかった場合、診療の質とサービスを基準とした場合、どこの病院を薦めますか?
  2. 診療の質とサービスを基準として、外国の病院だったらどの病院を薦めますか?

ニューズウィークは「何万人もの(tens of thousands of)医師、医療関係者、病院の経営者にオンライン調査を行った」と説明しているが、具体的にどれくらいのサンプルサイズであったかは明らかではない。また、ベッド数が100未満の病院は評価対象から除外されている。総合病院が対象であり、がん専門病院などの専門病院も含まれていない。

ニューズウィークは世界病院ランキングも同時に発表しているが、病院の比較は同じ国の中でしかするべきではないと説明している。

アメリカでは、リスク補正後の患者の30日死亡率や再入院率など客観的なデータが公開されており、患者はそれを元に病院を選ぶことができるようになっている。US News & World Reportの病院ランキングは、同業者の評価に加え、患者の30日死亡率など、診療の質に関する客観的なデータを用いてランキングを作成している。筆者たちが過去にアメリカのデータを用いて行った研究でも、同業者の評価は、患者の死亡率や再入院率と相関しているという結果であった。

医療は人の生き死にに関わる問題なので、多くの国において、説明責任の観点から透明性を高める方向に変化してきている。日本でもいずれはもっと情報公開が進み、患者が診療の質などに関する客観的なデータを元に、自分のかかる病院を選ぶことができる時代が来ることが期待される。

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