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アサンジ氏は米国へ送還されるのか

ウィキリークスのジュリアン・アサンジ (Julian Assange)氏の7年近い籠の鳥生活がついに終結しました。

政治亡命を認めたはずのエクアドル政府が、それを解除し、アサンジ氏が暮らしていた大使館にロンドン警視庁の警官を招き入れてアサンジ氏を逮捕させたのです。

先ほど勘定したら、このブログでは、アサンジ氏について23回も記事にしていて、ずっと関心を持っていました。なので、今日は、ほぼ一日、様々なアサンジ氏関連の欧米の記事を眺めていました。

そこで、新たに知り得たことをいくつか列記してみます。

まず、アサンジ氏は保釈中にエクアドル大使館に駆け込んだので、その件で早速、裁判所で有罪とされ、収監されたようです。その期間は最大12ヶ月に及ぶ可能性があります。

すぐに米国から連絡があり、アサンジ氏を訴追するので送還してほしいと求めたとのこと。

注目すべきは、かっての米軍情報分析官だったチェルシー(性転換前はブラッドリー)・マニングさんから受け取った大量の機密文書をウィキリークスで公開したことで訴追するのではなく、チェルシーさんが政府のコンピューターに侵入するためにパスワード破りを手助けした件での「共謀罪」とされていることです。

つまり、アサンジ氏を表現の自由が認められているジャーナリストではなくハッカーとしていること。これによってマスコミの批判を避けようとしているように見えるのです。(この記事の後段に起訴状の全文があります

そして、これだけなら最高で刑期は5年だそうですが、関係者は刑期のずっと重い「スパイ罪」などを訴追理由に加える恐れがあると見ている由。(チェルシーさんは35年の刑でした。でもオバマ前大統領辞任前の恩赦で7年服役で出獄)

しかし、アサンジ氏の弁護士によると、彼は米国への送還には徹底して闘う意志を固めているということです。

まあ、こんなところですが、アサンジ氏逮捕の前日に書かれたGuardian紙の社説が逮捕に至る背景も含めて明解なので、その要旨を紹介します。

<アサンジ氏に関するガーディアンの見解>

アサンジ氏がエクアドル大使館に入って7年近く。今やターニングポイントに近づいている。永年にわたるエクアドルのアサンジ 支援の熱意はいくつも理由で冷却化していたが、2ヶ月前にさらに冷え込んだ。モレノ大統領が汚職、偽証、マネーロンダリングに関わっていると示唆する文書が出たのに続き、その家族の写真が出回った後のことだ。(注:この文書を出した人物が、アサンジ氏に好意的だったコレル前大統領が作った組織のメンバーだったのです)その1週間後、モレノ大統領はアサンジ氏が亡命条件に違反していると言い出した。

これらの出来事は世界的な真空状態で起きたことではない。エクアドル経済は深刻な景気後退に直面し、債務は積み上がっていて、IMFの融資を受けた。その最大の出資国はアメリカだ。トランプ大統領は最近、ムラーレポートを受け取ったが、そこには、2016年大統領選でロシアのハッカーが取得し、公開されたeメールにウィキリークスが関わっていたという主張が検証されていた。

またトランプ大統領は最近、国家安全保障相を切ったが、これはラテンアメリカからの移民問題とサイバー犯罪に強硬姿勢をとる体制を求めてのことだ。このようなことがエクアドルのような国とアサンジ氏のような反体制側により対立的な姿勢をとることにつながった。

チェルシー・マニングさんは恩赦で出獄していたが、トランプ大統領のもとで再び収監されてしまった。ウィキリークス捜査にからみ、さらなる証言を拒否したからだ。彼女は即刻、釈放されるべきだ。

アサンジ氏は公開されるべきでないものも公表するべきだと信じていて、これがガーディアンとの難しい分断になっている。しかし、彼は隠されるべきでないことに光を当ててきた。

逮捕されれば、彼は釈放をスキップしたことで英国の法廷に立つ。多分、母国、オーストラリアへの国外追放になるのではないか。アサンジ氏にはその気は毛頭ないだろうが。

しかし、ワシントンから送還を求める電話がかかってきたときは、断固として原則的な「NO」が必要だ。英国がトランプのアメリカにアサンジ氏を送還することは無難でもないし正しくもないことだ。

ーー以上がGuardian社説の要約です。きっぱりと「送還すべきでない」と主張しています。英国の他のメディアの今後の対応に注目しています。

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