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特集
休みのトリセツ 〜今日から始めるニッポン休み方改革〜
新生活に入るビジネスパーソンも多い4月。「頑張って働くぞ!」と意気込んでいる方も多いのではないでしょうか。しかし、働くことと同じくらい大切なのが「休む」こと。そこでBLOGOSでは今月、さまざまな角度から「休み」について考えるための特集を始めます。目指せ、休み上手!

「上手な休み方」とは?忙しい政治家の休日から考える(おときた駿)

  • 2019年04月15日 07:17
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こんにちは、前都議会議員(北区選出)・あたらしい党代表のおときた駿です。今回、BLOGOS編集部から「休む」をテーマになにか書いてほしいとのご依頼を受けました。おそらく自営業者と並んで「もっとも休みが少なそう」「休みを取るのが難しそう」な職業ナンバー・ワンである政治家の実態を、余すことなくお伝えできればと思います!!
※実態には個人差があります。

写真AC

そもそも政治家の休みはいつ?期間は?

まずそもそも、政治家っていつが「休み」なのでしょうか?よく政治家・議員の方々は「政治家は24時間365日が仕事だ、休みなどない!」と公言しておられまして、まあこれは半分以上当たっているかなと思います。基本的に政治家の活動にカレンダーは関係なく、むしろ土日祝日に予定が立て込むことが常だからです。

いわゆる議会公務こそ土日祝日はありませんが、政治家が来賓として招待される地元行事は週末に目白押し。春は入学式に運動会、夏は盆踊りやお神輿、秋はスポーツ行事がたくさんあって、冬は餅つきシーズンに突入…と、年がら年中なにかのイベントが行われています。

「年末年始くらい、さすがにお休みでしょ?」

おっとー、ところがどっこい!大晦日は除夜の鐘など年越しイベントに参加し、元旦はそのまま神社で初詣のお手伝いをし、参拝者に挨拶をするのが正しい政治家のスタイルです。なんというブラック職業…!

別に出席・参加が義務というわけではないので、こうした地域行事には行かなくても怒られるわけではありません。じゃあなんでそんなにびっしり動き回るの?と言われれば、ぶっちゃけ「次の選挙のため」というのが一番大きいと思います。「あいつ、今回のイベントにこなかったな」と思われるのが、定期的に選挙を迎える政治家にとって最大のダメージになります。政治活動は、加点方式ではなく減点方式。他の政治家たちが毎週末たくさんの行事を回っている中で、一人だけ「お休み」をしていれば、どんどん減点されて地域からの評価が下がってしまうわけですね。

あ、もちろん地域行事の出席には選挙だけではなく、「地域の声を聞き、信頼関係を築く」という崇高な目的もございます。また、各種団体が開催する政策シンポジウムなども土日祝日であることが多いので、真面目に勉強しようと思えばこうしたものにも出席しなければなりません。地方議会の場合、議会日程は年間120日程度しかないとはいえ、こうした地域行事などにできる限り出席しようとすれば、文字通りカレンダーはびっしりと埋まっていくことになります。

逆に言えば、「地域の声なんて聞かない」「次の選挙なんて俺には関係ないね!」という猛者であれば、議会のない年間240日は休み放題という考え方もできますね。あまりそこまで振り切った人は、さすがにお見かけしたことはありませんが…。

ではどうやって「休む」のか。私(おときた)の場合

私も独身時代は、ほぼ全力でフルコミットして、文字通り365日休みなく動き回っていたような気がします。ただそんな私にも転機が訪れます。そうです、家庭ができたことです。

妻・江東区議会議員三次ゆりかと、二人の娘(筆者提供)

こうなると、なかなか家族を放置して自らの政治活動にフルコミット!というわけにはいきません。昭和の政治家であれば、専業主婦のパートナーにすべてを任せて…という風に活動するのでしょうし、実際にいま現在もそうした形を続けている方も多いです。

ただ我が家の場合は、後述のように妻も議員という兼業カップルですし、「家族は妻に任せて、男は黙って仕事!」という時代でもありません。特に上の子はもう小学校高学年ですから、長期休みに「家族とどこにも行かなかった」なんてことになれば、旅行話に花を咲かせるお友達の中で寂しい思いをさせてしまうでしょう。

なので、私も子どもができてからは、年に2・3回は娘の長期休みに合わせて地域行事をお休みし、旅行に行く週末を作ることにしました。といっても、一泊二日か最長でも二泊三日程度で、娘には大変申し訳ないのですが…。出席できなかった地域行事はカレンダーにメモしておき、翌年には出席して埋め合わせができるように心がけています。

なお、なかなか「政治家が休んで長期旅行に行く」ということは世間の理解が得づらく、ネットを中心に「叩かれる」ということになりがちです。私の場合、毎日の情報発信を心がけているので、こっそりと行くわけにもいかない…。

そこで、「新婚旅行くらいであれば、理解をしてくれるだろう!」と、思い切って結婚式の1年後に海外旅行に行ったのが、議員生活の中で最大の「休み」の思い出かもしれません。思った通り、さすがに「新婚旅行であれば、まあ許してやるか…」と思われたのか、(それほどは)世論から叩かれることもありませんでした(笑)。

「夫婦で政治家」の課題や悩み。日・祝は保育園がやってない!!

こんな状況の政治家・議員ですから、夫婦でやるとさらに大変なことになります。土曜日は「土曜保育」があるので助かっていますが、日曜・祝日はまさに鬼門!お互いに地域行事や催事が重なりまくり、お互いの予定をやりくりすることになります。

「シッターさんを雇えば?」
「実家に頼ればいい」

などとは言われるものの、子どもが二人だと見られるシッターさんも限られたりしますので、上手くいかないこともしばしば…。妻は父子家庭で義父もまだ働く現役世代、私の両親もまだ仕事を続けていますので、実家に頼りっぱなしというわけにもいかないのが悩みのタネです。

今年のGWは10連休だそうですが、政治家夫妻にとっては単なる恐怖の対象でしかありません。まだスケジュールは見えてきませんが、果たしてどうなってしまうのか…。

政治家こそ、「働き方改革」の実践を!

とりとめもない話になりましたが、私自身が上手く「休む」ということができていないので、偉そうに読者の方に言えることがあまりないことに気が付きました!ここまでの長文はなんだったんだよ!!

しかし一つ言えることは、家庭を持つようになって半ば強制的に「休む」ようになってから、確実にQOL(人生の質)は向上したと思いますし、仕事の能率も良くなったと思います。休むことで心身ともにリフレッシュできるのはもちろんのこと、子連れで海外も含めて様々な場所に訪れることで得られる知見は、そのまま政策提案に活かせることもあります。

政治家という職業は、税金から報酬をもらっているという性質上、どうしても「休む」ということに厳しい視線が注がれて萎縮してしまいます。また「選挙」という究極の消耗戦を抱える以上、恐怖に怯えて「休む」ことを怠りがちです。しかしながら、政治家は社会を映す鏡の一つ。政治家が家庭を大事にし、賢く「休む」ことを実践していかなければ、能率が悪いと言われる日本人の働き方が大胆に変わることも難しいでしょう。

私もまだまだ「休む」ということに関しては白帯レベルではありますが、試行錯誤を重ねながら理想的な「政治家の休み方」を追及し、いずれ皆さまにお示しできるようになりたいと思います。60歳くらいまでには(遅っ!)。

ではでは、皆さまも良い休日を。

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