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最高検「トカゲのしっぽ切り」――大阪地検元部長らに有罪

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犯人隠避罪に問われた元特捜部長の大坪弘道被告。(中央、撮影/粟野仁雄)

 大阪地検特捜部の証拠改竄事件で犯人隠避罪に問われていた元部長の大坪弘道被告(五八歳)と元副部長の佐賀元明被告(五一歳)に、大阪地裁(岩倉広修裁判長)は三月三〇日、それぞれ懲役一年六月、執行猶予三年を言い渡した。両被告は即日控訴した。

 判決は「特捜部の威信や組織防衛を過度に重視する風潮」とも指摘。二人の被告と、「トカゲのしっぽ切り」で彼らを起訴した最高検と、どっちが組織防衛なのか。

「被告人を懲役一年六月に処する。三年間その刑の執行を猶予する」との主文に、二人はわずかに頭を動かし、厳しい表情で二時間半もの朗読を聞いていた。

 判決では、焦点だった一昨年一月三〇日のやりとりについて「佐賀が上京中の前田(恒彦。当時の主任検事。証拠隠滅罪で服役中)から電話で意図的な改竄だったと聞いた」と認定。「二月一日にその報告を受けた大坪も、ミステイクで行くぞ、などと過失として揉み消すことを部下らに命じ、検事正には嘘の報告をした」とした。そして「三〇日には前田と会話していない」「過失による改竄と聞いた」「隠蔽指示はしていない」などという、被告側の反論を退けた。

 閉廷後に会見した大坪氏は「裁判所が最高検の主張に追従し、最初に結論ありきで私どもの主張を一顧だにせず一方的に導いたものと断ぜざるを得ない。犯意、共謀を立証するものもなく証拠関係が薄弱な中、佐賀副部長から改竄の報告があったはずだとの推論と、証明力の乏しい間接的な状況証拠を拾い集めて強引に起訴事実を認定したものにすぎない」と顔を紅潮させて批判した。

 一方、佐賀氏は「あいつ(部下の検事たち)嘘つきやがって、とかの感情が入ると眼が曇るので検察官の仕事の一環と思って(自分の裁判を)証拠に基づいて見てきた。この判決を承服することは、真実でないことを認めるということになってしまう」などと淡々と話した。

(粟野仁雄・ジャーナリスト、4月6日号)

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