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【統一地方選シリーズ2】合区も定員削減も根本的解決にはならず- 地方の片隅の声を反映させるには県議選は3~4人区にすべし

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 最後になり手不足の問題である。

市町村議会と比べ、都道府県議会の報酬は十分過ぎるくらいである。長野県でも報酬は80万4000円であり、政務活動費も31万円になる。太平洋ベルト地帯の大きな県議を経験した同僚議員は、県議時代は「こんなにお金が貯まっていいのかと思った。ところが国会議員になったら選挙区の広さは桁違い、事務所を設けた上に秘書は何人も必要となり、お金が足りない」と嘆いた。

<単純な合区は万能にあらず>

 となると問題は制度自体にもあることになる。解決策の一つとして、合区すべしとよく言われるが、ことはそれほど単純ではない。山国長野県の場合、平坦な地図の上では隣同士でも山が隔てて全く交流のないことから、当然のごとく市町村合併は進まない。平成の大合併もなんのその、今も北海道(179)に次いで77市町村もある。

 交流の少ない1人区同士が無理して合区になっても、大きい地区に県議が偏ってしまう。その典型が中野・下高井合区である。私は2007年の選挙でこれを阻止すべく、必死で郡部すなわち山ノ内町、木島平村、野沢温泉村を走り回り、県議候補擁立したが僅差で破れてしまった。その結果中野市から保守系(丸山栄一)とリベラル系(小林東一郎)の2人の県議が生まれた。その後2回は中野市から3人目が立候補したが、郡部からは誰も手を挙げられなかった。やはり現職が有利なのは首長選挙と変わるところがないのだろう。その2人が3回連続当選し、4期目の今回はとうとう無投票になってしまった。参議院の2人区と同じでゴールデンシートになりつつある。これでは小さな過疎地の声はますます県政に反映されにくくなってしまう。

<県議選の選挙区は、3~4人区の中選挙区にすべし>

 だから単純に1人区同士を2人区にしても物事は解決しない。合区にするのだったら、もう少し大きくして3~4人区の大きい選挙区にすべきである。そうすることによって小さな村でも1人当選の可能性が生じて、多様な考え方が政治に反映されることになる。ただ、選挙区が広くなり、議員の負担が大きくなるが、民意の反映のためには仕方あるまい。

また、旧長野市区(10人)のような大きな選挙区に1人区の旧上水内郡区がくっついたりしたら、地方はますます切り捨てられてしまう。今回は、旧上水内郡区のベテラン服部宏昭(7期)が、郡区の声を県政に届けるという声に押されて、長野市区からも得票して辛うじて議席を確保したが、次回新人が出馬したらどうなるかわからない。長野市議会議員が一歩先に統合を経験しているが、旧鬼無里村は、合併当初は前村長が1議席を確保していたが、その後は出せていない。もう市議会にも声が通りにくくなっているというのに県議はもっとひどくなり、過疎山村の代表は県会に送り込めなくなるのは時間の問題である。

10人を超える巨大区などになると身近さがなくなり、投票率の低下そして無投票の悪循環となるので、逆に分割して3~4人区にするのがよいと思われる。つまり、長野上水内区でいったら、旧長野市を北と南に分け、西山地区と呼ばれる中山間地域の一帯とともに3分割して3~4人区にするほうが合理的なような気がする。

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