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【Amazon Go】、キャッシュレスを止めて現金払いも!スタッフ増でレジなしの効率悪化?

■レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーがキャッシュレスを止め、現金決済を開始する。クレジットカードを所有できない貧困層などもアマゾンゴーで平等に買い物ができないという批判をかわす。

経済ニュースサイトのCNBCが報じたところによると、アマゾンの社内会議で実店舗展開シニアバイス・プレジデントのスティーブ・ケッセル氏がアマゾンゴーに支払い装置を導入する計画があることを語った。ペンシルベニア州フィラデルフィアなど、キャッシュレス型店舗を規制する都市への対処として明かしたのだ。

ケッセル氏は、アマゾンのサイトで低所得者が受給する政府助成の「SNAP(Supplemental Nutrition Assistance Program:補充的栄養支援プログラム)」による決済テストを行っていることを明かしている。またセブン・イレブンやCVS等で行っている「アマゾンキャッシュ(Amazon Cash)」も対策として強調した。

CNBCがアマゾンの広報担当者に確認したところ、詳細は避けたものの現金決済可能な何らかの装置の導入を認めた。広報担当は追加する決済プロセスを「チェックアウト後にキャッシュ払いでお釣りを得る(you’ll check out, pay with cash, and then get your change)」と表現している。

アメリカでは世界的なキャッシュレス化のトレンドに逆行する動きとなっている。

ペンシルベニア州フィラデルフィア市は2月、キャッシュレス店舗を規制する法律を可決した。銀行口座やクレジットカードを持てず、現金でしか買い物ができない貧困層に配慮した法律により、キャッシュレス決済しか認めない「現金お断り」店を禁じることになるのだ。7月から執行される法律では違反した場合、最高2,000ドル(約22万円)の罰金が科せられる。

また先月にはニュージャージー州も小売店に対して現金支払いを受け付けることを義務化する法律を制定したのだ。キャッシュレス店を禁じる法案は現在、ニューヨークやサンフランシスコ、ワシントンDCでも検討されている。

市や州のキャッシュレス反対の動きは、キャッシャーレス店舗を拡大しようとするアマゾンにとって頭の痛い問題となっているのだ。

アマゾンゴーは現在、シアトルやシカゴ、サンフランシスコで10店舗展開している。アマゾンゴーは2021年までに都市部や空港ターミナルを含め、3,000店舗展開との話もあり、キャッシュレスストアを禁止する法律をまともに受けることになる。

 キャッシャーフリーのアマゾンゴーはスマートフォンにダウンロードした専用アプリのQRコードで入店する。チェックインするとゲートが開いて入店できるのだ。あとは購入したい商品を手に取り店を出ていくだけの「ジャスト・ウォーク・アウト(Just Walk Out)」となっている。

入店と同時に天井に設置されたカメラやセンサーによって利用者の行動が追跡される。棚にも重量センサーが装備され、商品を手に取る行動もトラッキングするようにもなっている。店から持ち出した商品はアマゾン・アカウントにあるクレジットカードに自動的に課金される。

カメラやセンサーで得たデータから商品の動きを把握し、人工知能(AI)のディープラーニングを駆使して正確に決済するのだ。

一方、アマゾンゴーは無人ストアではない。日本のコンビニエンスストアよりも、むしろスタッフの多さが際立っている。ゲート前にはキャッシャーフリーに慣れないお客のためにスタッフが配置し、アルコール売り場には買い物客のIDをチェックするスタッフが常駐している。

1号店ではサンドウィッチやブリトーなどを調理するスタッフが10人以上もいるのだ。なお最短で数秒で買い物が終わるためピーク時には商品補充が追い付かないほどになっている。そのためレジなしコンビニエンスストアはキャッシャー用スタッフが不要の代わりに補充スタッフが余計に必要となるのだ。

 アマゾンゴーが現金払い可能な装置を導入すれば、スタッフ増員は避けられない。装置の稼働を監視しながら、現金払いに手間取るお客に対応しなければならないのだ。現金を取り出し入れすることも必要になるだろう。現金払いのお客で行列ができ混雑も招きかねないのだ。つまりレジなしの効率が悪化することにもつながる。

どのような装置を導入するのかわからないが、アマゾンゴーの店側のメリットは薄れていくのは確かだ。

19年3月6日 - 【Amazon Go】、サンフランシスコ市内に3店舗目?レジなしも週7日営業は2店舗だけ!

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。アマゾンゴー11店舗目が「もうすぐオープン(Coming Soon)」状態で1ヵ月以上経過しました。サンフランシスコ市内では3店舗目となるアマゾンゴーがオープンしないでいます。

原因は州や市レベルでのキャッスレス店禁止の動きが絡んでいると思います。エントリー記事にあるように「追加される支払い装置(additional payment mechanisms)」の導入で11店舗目のオープンのメドが立ったのではと思います。が、現金払いも可能にしたらアマゾンゴーの効率は悪くなります。

また、アマゾンの広報担当者が表現した新決済プロセス「チェックアウト後にキャッシュ払いでお釣りを得る(you’ll check out, pay with cash, and then get your change)」も凄く気になりますね。

現金払いも可能となるアマゾンゴーでは、そもそもスマホを持たない貧乏父さんも入店できるのか?チェックアウト後(出口ゲートを通過後?)の現金払いで、財布を忘れたサザエさんは愉快で済むのか?などナゾです。

答え合わせまで時間があるのでナゾトレにしておきましょうか...

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