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【読書感想】国際線機長の危機対応力 何が起きても動じない人材の育て方

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国際線機長の危機対応力何が起きても動じない人材の育て方 (PHP新書)
・作者: 横田友宏
・出版社/メーカー: PHP研究所
・発売日: 2019/01/17
・メディア: 新書
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国際線機長の危機対応力 何が起きても動じない人材の育て方 (PHP新書)
・作者: 横田友宏
・出版社/メーカー: PHP研究所
・発売日: 2019/01/16
・メディア: Kindle版
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内容紹介
乗客・乗員の命という重責を背負う機長は、飛行機の操縦、運航をどのようにマネジメントしているのか。コックピット内で副操縦士と何を話し、日ごろの訓練で若者をどう評価し、育てているのか。

予測を超えた天候や飛行条件の変化に備え、自動化・AIなど時代の先端技術と向き合い、長時間にわたり正確な判断力を求められる国際線機長。限界状況での仕事ぶりは、われわれの働き方や生活に多くの示唆を与えてくれる。

「いま起こっている事象を見て、それに対処するだけの人間は、決してパイロットにはなれない。兆しの段階でそれを捕まえ、それがいかなるものに発展するかを見極め、対処するために様々な対応を行なっておく。そのため、困った事態は何も起こらず、起こった事態はすでに予測済みのものであり、あらかじめ対策がすでに打ってある。これがパイロットの理想の姿である」。

未来を変えるために、将来を予測していま行動するプロフェッショナルの哲学。

国際線のパイロットといえば、憧れの職業のひとつですよね。
僕は乗り物全般が苦手ではありますが、木村拓哉さんが主演していたパイロット養成のドラマは、けっこう毎週楽しみにしていました。

その一方で、たしかに、乗客の命を預かる、大変な仕事ではあるけれど、最近は自動運転システムとかが発達してきて、昔よりラクになってきているのでは、とも思っていたのです。

この本、現役の国際線機長が、「パイロットというのは、こんな仕事なんですよ」と、飛行機好きの素人たちにわかりやすく語ってくれる、やわらかい本、なのかと思いきや、読んでみてちょっと驚きました。

これは、「教官、あるいは指導担当の機長が、副機長や訓練生を指導するための基本的な心構えとノウハウが書かれたマニュアル」であり、学校の先生や研修医の指導を担当する医師など、多くの、失敗が許されない仕事で、どんなふうに自分を律し、後輩(生徒)を指導していけば良いのか、が書かれた本なのです。

文章はかなり「堅い」し、読みやすいわけではないのですが、それは、読む側にも「覚悟」を求めているため、のように思われます。

「失敗してはならない仕事」を担当する人、そして、その人をサポートする立場の人は、どうふるまえば良いのか。

上司の顔色や機嫌ばかりをうかがって、本当に大事なこと、自分の役割を忘れていることが多いのではないか。

いま起こっている事象を見て、それに対応するだけの人間は、決してパイロットにはなれない。

まだ事実が事実としての実態を持たない、兆しの段階でそれを捕まえ、その兆しがいかなるものに発展するかを見極め、その兆しに対応するために様々な対応を行っておく。

そのため、困った事態は何も起こらず、起こった事態はすでに予測済みのものであり、あらかじめ対策がすでに打ってある。これがパイロットの理想の姿である。

ゆえに、理想のパイロットのフライトには何も起こらない。それはあたかもついている人間の周りによいことだけが起こり、悪いことが全く起こらないのと似ている。しかしながら、パイロットの場合はその「つき」を自らの判断力と呼び力で引き起こしているところに大きな違いがある。

飛行機の操縦では将来、自分が困らないようにいま対処しておくのが基本である。何かが起こってからそれに対処しようとする者は、その時点で一歩も二歩も遅れを取っていることになる。

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