- 2019年04月09日 16:24
【全文】「私は無実だ」ゴーン氏の肉声を弁護団が公開
2/2汚い企みを実現すべく仕掛けた多くの名前を挙げることができる
日産の業績が振るわず、大きく低下しています。この2年間で3回の業績の修正があり、何度も不祥事(検査問題)がありました。会社が多くの難題に直面しているからということで問題なのではありません。起きた問題への対処の仕方が、会社の信頼を損なっているのです。
問題が解消されていないにも関わらず、会社として解決したと発言することは信頼を失うのです。これは会社(日産)の現経営陣に問題があったということです。これらの人物のことはご存知だと思います。私が尊敬している日産の従業員の方々について言っているのではありません。
数名の幹部、つまり、明らかに自分たちの利益のため、そして自分勝手な恐れを抱いたために、会社の価値を毀損している人たちのことを指しています。それらの名前は皆さんご存知です。
今回の汚い企みを実現すべく仕掛けた多くの名前を挙げることができます。真相や事実が明らかになることを願っています。
しかし、結局のところ、この間、私は自分の事件にだけ苦しめられてきたわけではありません。一体誰が、日産の舵取りをしてくれるのか、ブランドを守っているのか、企業価値を守っているのか、株主の利益を守っているのか。
株価の下落と業績の低下を目にしながらも、幹部たちはあれはしない、これはしないと言って、それと同時に、今後何をするのかも言わず、未来のビジョンもなく、日産の業績を向上させるためのビジョンもなく、アライアンスの将来をより強化するためのビジョンもなく、自らを誇っている現経営幹部たち。
それを見ることは非常に悲しいことです。私にとっては本当にうんざりさせられることです。19年から20年もの年月をかけて、これらとは真逆のこと、つまり、企業価値を創造し、ブランドを強化してきた人間にとって、今のように頽廃して、無頓着になっているのを目にすることは本当に辛いものです。
「独裁」ではなく「リーダーシップ」
私は心配です。
明らかに日産の業績が低下していることを心配しています。さらには、アライアンスを構築するためのビジョンがあるとは思えないので心配しています。
率直に言って、テーブルを囲んでコンセンサスで意思決定をしていくということは、自動車業界ほど競争の激しい産業においては何らのビジョンも生み出しません。将来像を見せなければなりません。
これから未来に向けて私たち(日産やアライアンス)の役割は何なのかについて明確にする必要があります。必要な時にはリーダーシップを発揮しなければいけないものです。
そして、リーダーシップというものは、会社にとって良いことのために発揮されるものであって、(コンセンサスによる)妥協の産物を目指すものではありません。
これは「独裁」などではなく、「リーダーシップ」なのです。いかなる会社でも行われていることです。
コンセンサスか独裁か、この2つの選択肢しかないと考えている人は、「リーダーシップ」の本質を理解していません。アライアンスや日産ほどに複雑かつ巨大な組織のトップだった者として、これはとても悲しいことです。
私が最も強く望むことは、公正な裁判を受けること
最後に私がお伝えしたいのは、私の切実な希望です。私が最も強く望むことは、公正な裁判を受けることです。
私は幸いにして、この訴訟で3人の有能な弁護士に弁護してもらうことができますが、彼らからは裁判の公正性についての安心材料は提供してもらえていません。
私は弁護士ではありません。
私はこの点について詳しくありませんが、今回の裁判において公正性を保証するために、必要とされる具体的な条件について3人の弁護士に説明してもらいます。この裁判で私の無実を証明したいと切に願っています。
ご静聴ありがとうございました。より多くのことを皆さんにお伝えしたり、皆さんの心にある多くの質問にお答えすることができなかったことを申し訳なく思います。しかし、将来、それが叶うことを願っています。



