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二重規範(ダブルスタンダード)が見事に表出する朝日社説〜同じ選挙結果でも沖縄では「民意」を付け大阪では「民意」を取る姑息メディア

大阪維新の会が圧勝しました、大阪府知事と大阪市長のダブル選は7日投開票され、知事選は前大阪市長の吉村洋文(ひろふみ)氏(43)、市長選は前大阪府知事の松井一郎氏(55)が、いずれも初当選を決めました。

投票率は知事選が49・49%(前回45・47%)、市長選が52・70%(同50・51%)と、ともに前回より高い投票率を記録しました。

都構想実現を左右する府議選と大阪市議選のうち、府議選で現有議席を10以上増やして過半数を獲得しました。市議選も現有議席を上回り、わずかに過半数には届かなかったものの、4つの選挙、大阪維新の会の圧勝と表現してよろしいでしょう。

今回、都構想をめぐる公明党との協議が決裂したことから、維新が局面打開を図って選挙を仕掛けました。松井、吉村氏が今後4年の任期を確保しようとポストを入れ替える「奇策」だっただけに、その手法も争点になりました。

結果、大阪府民、大阪市民は、維新のとった選挙の「奇策」の是非も含めて、この4重選挙の結果を大阪維新に与えたと評価すべきでしょう。

大阪の「民意」は明確に示されたのです。

選挙結果を受けて松井氏らは、大阪市民らの信任が得られたとして、住民投票の実施に向けた動きを加速させることでしょう。

だが、住民投票を行うためには府議会、大阪市議会の同意が必要なことに変わりはありません。府市の両議員らで構成する法定協議会で制度案をつくり、両議会が可決する手続きだからです。

市議会では過半数を得ることができなかった維新にとって、都構想反対の他党・他会派との真摯な話し合いは必須となることでしょう。

いきさつからまず公明党との関係修復をはかることになると思われます。

さて維新大勝利を伝える朝日新聞の興味深い社説です。

(社説)大阪4重選挙 都構想巡る議論深めよ
https://www.asahi.com/articles/DA3S13969327.html?iref=editorial_backnumber

この朝日社説がメディアの言論として異彩を放っているのは、選挙で圧勝し「民意」を得たはずの大阪維新の会を、ボロクソに批判していることです。

「維新による脱法的な行為は看過できない」とお怒りです。

 忘れてならないのは4重選挙となった経緯である。府知事と市長の任期途中での辞職と立場を入れ替えての立候補という、維新による脱法的な行為は看過できない。

「不意に選挙を仕掛け、自らが率いる政党の押し上げを狙った松井氏と吉村氏は反省すべき」、「今後の都構想論議で「奇策」を弄(ろう)してはならない」と批判します。

 維新代表で大阪府知事だった松井一郎氏と政調会長で大阪市長だった吉村洋文氏がそろって辞職したのは、任期満了に伴い予定されていた府議選と市議選に首長選を重ね、議会選に臨む同僚を後押しする狙いだった。辞職した2人がそのまま府知事と市長に再選しても、公職選挙法の規定で任期は辞職前の残り期間に限られる。それをすり抜けようと、立場を入れ替えての「クロス選」に打って出た。

 再選を目指す現職が有利になるよう、辞職によって選挙の時期を選ぶ事態を防ぐのが法の趣旨だ。不意に選挙を仕掛け、自らが率いる政党の押し上げを狙った松井氏と吉村氏は反省すべきであり、今後の都構想論議で「奇策」を弄(ろう)してはならない。

この社説には朝日新聞論説室が大好きなはずの「民意」という単語が見当たりません。
大阪府知事選、市長選、府議選、市議選にことごとく「大阪維新」が勝利しても、朝日新聞論説室には選挙結果に「民意」が見えていないのです。

ところが同じ知事選でも沖縄でデニーさんが勝利すると朝日新聞はそこに「民意」を見つけます。

(社説)沖縄知事選 辺野古ノーの民意聞け
https://www.asahi.com/articles/DA3S13703471.html

法的拘束力が何もない沖縄県民投票にさえ朝日は「民意」「民意」とうるさく主張しています。

(社説)沖縄県民投票 民意を反映する回路に
https://www.asahi.com/articles/DA3S13745976.html
(社説)沖縄県民投票 結果に真摯に向きあえ
https://www.asahi.com/articles/DA3S13908412.html

朝日社説は沖縄選挙には「民意」が反映されていると繰り返し主張しますが、今検証したとおり大阪維新が圧勝した大阪選挙には「民意」のミノジも出てこないのです。

この朝日社説がメディアの言論として異彩を放っているのは、選挙で圧勝し「民意」を得たはずの大阪維新の会を、ボロクソに批判していることです、そして朝日新聞のその言論の二重規範(ダブルスタンダード)が見事に表出していることです。

政治的主義主張の自己との親和性によって、政治家の選挙結果という客観的事実報道を「民意」を付けたり取ったり簡単に歪めてしまう朝日新聞なのでありました。

同じ選挙結果でも沖縄では「民意」を付け大阪では「民意」を取る姑息メディア、それが「社会の木鐸」を自認している朝日新聞の正体なのであります。

ふう。

(木走まさみず)

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