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抗がん剤は免疫療法 多分いつかそれが証明したい

私は少し変わった血液内科医です。可能な限り抗がん剤治療はやらない方がいいと思っています。でもやらなければいけない時には遠慮なくギリギリの戦いを行います。だってそれが血液腫瘍と戦う際一番効率がいいから。(一般のがんとは異なります)

抗がん剤治療が必要です。このことを患者さんに伝える際、本当難しいものを感じています。一番効率の良い「標準治療」という抗がん剤治療。それをやらないで値段は高いが効果が保証されていない治療、例えば効果の低い「免疫療法」(PDー1関連以外)や「食事療法」(健康食品)などを選ぶ患者さんがどうしてもでてくるからです。

それもこれも、近藤誠氏のような勉強しない(20年前はがんもどき理論は正解だったかも、いや今でも一部は正解かもしれませんが、そこで止まっているんですよね)医師がバカな内容をひろめたからですが、正しい内容を広報しなかった医師の責任でもあるとは感じています。(最近がんはもうダメだとワクチンとか認知症の本を出しています。そんな医学は甘いものじゃないのに)

例えばオプジーボ等(PDー1関連)もそうです。もちろん限りなく0だった長期生存を再現性良く20−30%にあげた事は事実ですが、所詮これぐらいの%です。でも夢の薬とかひろめたから、変な自由診療の医師たちが金儲けのため患者に正確な情報を伝えないで苦しめているのです。抗がん剤やらなくてもがんが治るよと。

厚労省もそう。本来ダメな医療は医師法違反で思いっきり厳罰を与えればいいのに、経済の自由を優先するから被害者がでてしまう。HPVワクチンなんかも同じ構図です。

今でもある疾患では過剰な治療かもしれない抗がん剤治療が行われています。もちろん過剰かどうかは今はわかっていません。でも今回びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(悪性リンパ腫で一番多いタイプ)に、強い治療をしても普通の治療と予後が変わらないというデータが出ました。1990年にリツキサンがない時代にも同様なデータが出ているのですが、本当抗がん剤をたくさん入れても変わらない、いや腫瘍を殺しても人は長生きできないという治療の難しさを表していますし、理論通りにはいきません。

理論は正しい。でも実際は。これががん治療において一番難しい点で、とんでも医療がはびこる原因です。

腫瘍そのものが免疫抑制、だから抗がん剤治療を行い、腫瘍を減らして免疫を高めるために抗がん剤治療を行う。このポイントが私の仮説のほぼ全てですが、この抗がん剤の量、種類を見つけることができばれがんを制御できるのかなと妄想しています。

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