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ゴーン被告再逮捕で会見、弘中弁護士の武器はメディア操縦と世論

4月4日、日産自動車の資金をオマーンに不正送金した疑惑で、カルロス・ゴーン被告が再逮捕された。

 3月6日に保釈されていたゴーン氏の逮捕はこれで4回目。保釈中の再逮捕は異例で、4日午後には弁護人を務める弘中惇一郎弁護士が緊急会見を開き、「暴挙と言わざるをえない」と怒りを表明した。

 ゴーン被告は4月3日、ツイッターを突如、開設。「何が起きているのか真実をお話しする準備をしています。4月11日木曜日に記者会見をします」とツイートした矢先の再逮捕だった。

 弘中弁護士は「無罪請負人」「カミソリ弘中」と称されてきた敏腕弁護士だ。その名声を高めたのは「ロス疑惑」事件だった。殺人罪に問われた故・三浦和義氏は一審で無期懲役判決を受けたが、東京高裁では逆転無罪を勝ち取っている。

 これまで担当してきた著名人は、叶姉妹や堀江貴文氏、小沢一郎氏などそうそうたる顔ぶれ。ゴーン被告の担当が弘中弁護士と知った堀江氏は、「さすがカルロス・ゴーン。正解に気づくのが早い。徹底抗戦なら弘中淳一郎」(2019年2月13日)とツイッターでコメントしているほどだ。

 次々に無罪を勝ち取る弘中氏。その強さの秘密はどこにあるのか。彼を知るある報道関係者はこう話す。

「我々マスコミは、弘中氏が名誉毀損で訴えてくることを怖がる。とにかくしつこいし、書面は細かい。細かいことを積み重ねてくるので下手なことは書けない。依頼人からすれば、弘中氏がつけば心強いでしょう」

 その一方で、「たとえ相手側の人間でも弘中氏は面白いと思ったら、垣根を越えて個人的に受け入れようとする」。そんな度量の広さを持ち合わせており、いわばアメとムチによって、上手にマスコミを操縦していくのだという。

 かつて弘中氏に弁護を依頼したことのある人物は、かつて本誌にこう話していた。

「法曹界には『バックグラウンド弁護士』という呼び方があるそうです。弁護士は依頼人に有利な判決を得るため裁判官にアピールしますが、このバックグラウンド弁護士は世間をも巻き込んで裁判を有利に闘っていこうとするそうです。まさに弘中さんがそうです」

 武器はメディア操縦と世論の後押しのようだ。

 実は、今回の会見でも、弘中弁護士の秘策が明らかにされている。

「再逮捕はありえると思ってましたので、最低限ゴーン氏が言うべきことは記録しています。それは公開する予定です」

 すでに、フランスのニュース局LCIが、ゴーン被告のインタビューをネットで一部公開している。映像では「外国でこのようなことに巻き込まれた私と私の権利を守るため、フランス政府に訴えたい」などと語っている。

 メディアと世論を上手に使った逆襲が、これから始まる。

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