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  • mkubo1
  • 2012年04月16日 23:44

スペイン問題を解決するためには?

今週は、スペインは、17日と19日に入札を予定しています。17日が12ヶ月物と18ヶ月物19日が2014年と22年償還の長期債の入札予定です。17日は、ともかく、問題は19日です。10年債…ですからね。これに向けて、マーケットでは、スペインの長期債への売り圧力が増すのでしょうね。

本日のスペイン国債も売られて始まりましたが、6.129%まで売られ、その後、ラホイ首相の「スペイン政府は欧州と国際機関から支援を受けるのに値する措置をとった」との考えを示しました。また、「歳出削減を実践しなければ資金調達が出来なくなる」とも言っています。

これらの発言が伝わると、スペイン国債も買われて利回りは低下しました。もちろん、ECBがスペイン国債を購入した可能性は高いと思いますが。さらに、米国の3月小売売上高は前月比+0.8%(予想+0.3%)となり、この結果、さらにスペイン国債は買われました。

と、こんな具合に、売られては、買われ、これを繰り返して、7%に近づいていくのでしょうね。

あと、大事なことは、ラホイ首相が言っている国際機関の支援のことですが、これは、IMFのことです。19日と20日に、ワシントンで、G20財務相中央銀行総裁会議が開催されます。ここでは、100%、IMFの資金基盤強化が話し合われます。が、米国が資金拠出に絶対反対の中、どこまで増資ができるか…今回は、(いつものように)何も決まらず、6月18日と19日のG20首脳会議(メキシコ)まで持ち越すか。それとも、4000億ドル程度までは積み上げることができるか。IMFの希望は、6000億ドルです。日本は、なぜか500億ドルも資金を出すと安住財務相が言ったようですが、何といっても、借金王ですからね。どこからそんな500億ドルも出せる余裕があるのか?それとも、将来、自分が助けてもらうための支援なのか?米国では、財政難ということで、びた一文出さないのですから、この違いは、相当なものですね。

日本の500、英国の100などを積み上げますと、5000くらいは行きそうですけどね。

そんなことを考えるということは、スペインも支援の可能性を否定できないということなのでしょうね。少なくとも、「支援する資金がありますよ」と見せることによって、市場もおとなしくなりやいのでしょうね。

ただ、ESM(5000億ユーロの支援)は、7月からで、しかも、各国の資金振込は、今年2回、来年2回、再来年1回までかかります。ですから、5000億ユーロの融資規模になるまで、さらに2年かかります。

よくよく考えると、ゆっくりですね。

ということからも、市場は、融資能力(IMFやESM)に疑問符をつけ、スペイン国債の7%をターゲットにしてくると思われます。もちろん、ECBによる債券買取も再開していますが、これは、あくまで、その場限りのマーケットサポートでしょう。ですから、結局は、ECBによる資金供給か金融緩和に行き着くと思いますね。

もし、スペインが助かるとすれば、景気が改善する兆しが見えることです。結局は、景気なのです。財政も大事ですが、景気が折れると、ギリシャのようにスパイラスするのです。欧州は、同じ失敗は繰り返してはいけません。

そんなわけで、遠くの日本の株式市場は、(欧州のように)危機感があるわけでもなく、かといって、期待感が膨らんでいる状況でもないでしょう。日銀への期待(27日)は、ほぼ、織り込んでいるのではと思えるくらいです。基金による資産買い入れで国債を5兆円購入するのではという意見が多いですね(ほぼコンセンサス)。こんなことを市場は平然と言っており、もちろん、そのときの株価の位置やFOMCの結果にもよるのですが、市場へのインパクトに欠けるような気がしてきます。

中国の景気についてですが、今まで、過剰生産と過剰投資で持ちこたえていた経済ですから、その2つの過剰の解消をソフトランディングさせることができるかどうかで、今後の景気が決まるわけです。金融危機後の財政政策は、ほぼ終了しており、需要の押し上げ効果は終了でしょう。金融政策も、不動産バブルへの恐怖と食料価格の高騰への懸念があり、金融面でのサポートも苦しいです。だから、金融緩和に踏み切れないのでしょう。

どこも問題を抱えているのですね。

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