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金融審議会の投信ワーキング・グループの資料のデータが面白い

金融庁の金融審議会の「投資信託・投資法人法制の見直しに関するワーキング・グループ」の資料で竹川美奈子氏の資料がいくつかの投資信託ブログで紹介されています。 (※:「投資家目線でみた投資信託の現状と課題」)

しかし、私が取り上げるのは、資料1の「金融自由化以降の投信マーケットの状況と今後の課題」(野村総研 金子久氏)です。
竹川氏の資料も興味深いのですが、データ好きの私としては、こちらが非常に気になります

以下が「金融自由化以降の投信マーケットの状況と今後の課題」の見出しです。
 ・投信残高の拡大と要因の概観
 ・投信残高拡大の要因Ⅰ:外部環境
 ・投信残高拡大の要因Ⅱ:毎月分配型の登場
 ・投信残高拡大の要因Ⅲ:運用のアウトソースの解禁
 ・投信残高拡大の要因Ⅳ:販路の拡大(投信窓販解禁、DC制度発足・・・)
 ・投信は個人の資産運用に役立ったか
 ・投資家にとって、より魅力的な金融商品となるために

この中にはいろいろと面白いデータが出てきます。個人的に気になったデータを列挙すると下記の通り。
 ・金融機関による預貯金利子の支払額 (5ページ)
 ・基準価額に対する年間分配金の割合(毎月分配型投信) (8ページ)
 ・毎月分配型投信の残高 (8ページ)
 ・韓国の毎月分配型投信の本数 (9ページ)
 ・台湾の毎月分配型投信の本数 (10ページ)
 ・株式投信(含む毎月分配型)のカテゴリー別構成比 (11ページ)
 ・毎月分配型の年間解約率 (13ページ)
 ・追加型株式投信の運用形態別残高(2011年9月) (20ページ)
 ・運用をアウトソースしている投信の残高 (21ページ)
 ・運用をアウトソースしている投信の残高シェア(カテゴリー別) (21ページ)
 ・日系資産運用会社の海外拠点設置状況(2011年9月) (22ページ)
 ・平均実質信託報酬率(追加型株式投信) (23ページ)
 ・カテゴリー別平均実質信託報酬率 (23ページ)
 ・実質信託報酬の変化(?03~11年度)に関する要因分解 (24ページ)
 ・投信1ファンド当たり年間運営費用 (25ページ)
 ・投信1ファンド当たり年間運用報酬(2011年末) (25ページ)
 ・追加型株式投信の解約率 (28ページ)
 ・確定拠出年金における商品別残高  (29ページ)
 ・(DC)カテゴリー別残高構成(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)運用形態別残高構成(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)確定拠出年金向け投信の残高構成(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)TOPIXインデックスファンドの平均信託報酬(2011年3月) (30ページ)
 ・(DC)投信の解約率(年率) (30ページ)
 ・確定拠出専用投信の残高ランキング(2011年末) (31ページ)
 ・ネット専業証券4社の投信残高 (32ページ)
 ・直販専業投信会社の投信残高と解約率 (32ページ)
 ・販売手数料(上限値)の平均値(追加型株式投信) (33ページ)
 ・カテゴリー別販売手数料(上限値)の平均 (33ページ)
 ・TOPIXをベンチマークとする国内株式型ファンドの収益率の分布 (37ページ)
 ・日本の国内株式ファンドのリターンと投資家リターン(年率) (38ページ)
 ・米国の株式投信のリターンと投資家リターン(年率) (38ページ)


そのようなデータから面白いポイントを整理すると以下。
 ・2001年の金融機関の預貯金利子支払額は30兆円超で2004年以降は5兆円を大きく下回る
 ・2004年から毎月分配型投信の年間分配金÷基準価額が上昇し、2011年は14%に迫る勢い
 ・2011年の投信残高における毎月分配型のシェアは70%弱
 ・韓国、台湾でも毎月分配型投信の本数は増加傾向
 ・2001年→2011年で見ると国内株式投信の割合が大きく減り、海外債券型が大幅に増大
 ・2003年~2008年は毎月分配型の解約率は毎月分配型より低かったが、近年は急上昇
 ・日系投信会社は最大で約6割(25兆円)を海外の運用会社にアウトソース
 ・運用をアウトソースする投信が増加し、シェアは70%弱
 ・2003年から実質信託報酬率はほぼ一直線に右肩上がり(1.1%→1.3%)
 ・2003年から各カテゴリー別の信託報酬はほぼ横ばい
 ・残高加重平均の実質信託報酬率が上昇したのは、信託報酬が高いファンドが売れたため
 ・1ファンドの年間運用費用の中央値は4240万円。95%tileが10720万。5%tileが2340万
 ・4240万円以上の運用報酬額を得ているファンドの割合は648/3568。
 ・投信全体の平均より、銀行における投信の解約率は低い
 ・銀行は通貨選択型ファンドの割合が少ない
 ・DC向け投信の残高は2兆円以下。DC全体が2011年3月末で5兆円。
 ・DCはDC専用が多く、パッシブファンドが多い
 ・DCの解約率は0.6%/年と一般向け投信の39.6%/年より圧倒的に低い
 ・直販専業投信の解約率は5%台

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