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平成も残り約1カ月 プリクラと共に女性のあこがれ顔をプレイバック

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平成があと1カ月で終わりを迎えようとしている今日この頃。平成に誕生した文化で、多くの人が学生時代に楽しんだエンタメは「プリント倶楽部」、通称プリクラではないだろうか。気軽に写真が撮れる手軽さと、女性が求める「理想の姿」に変身できるという点がプリクラ(プリ)の醍醐味だ。

女性が「あこがれる顔」は時代と共に変化し、それに合わせ、プリもアップデートされてきた。平成の女性たちが求めた理想の姿はどう移ろいできたのか。業界シェアNo.1のプリ製造会社である「フリュー株式会社」の白石夏海さん、門脇彩さんに話を聞いた。【清水香鈴】

フリューはプリ機の歴史を年代表にまとめており、プリの進化と共にその時代に流行したモノや人を追いながら、年代ごとに女性のなりたい姿の移り変わりを説明してくれた

どの時代の女性にとっても悩みの種は「目」

門脇:プリがこの世にはじめて登場したのは1995年。色黒・細眉が流行したアムラーブームの真っ只中でした。落書きや補正機能はまだなく、できることといえばフレーム選択くらいだったんです。

その4年後の1999年、浜崎あゆみさんブームが起こり、女性たちは「美白」を追い求めていきます。今この頃の加工を見ると、白すぎて顔のパーツがほとんど飛んでしまっているのですが、当時はこれが”盛れている”と定義されていたんです。

少し時代が進み2005年には、雑誌「小悪魔ageha」が人気を集め、カラーコンタクトや付けまつげが必須のギャルメイクが流行しました。益若つばささんがカリスマとして絶大なる支持を得ていて、”目ヂカラ”を強調した加工が好まれました。

同一人物が、2011年に登場したプリ機(左)と2018年登場のプリ機(右)で撮影したもの。髪型・化粧共に少し異なるが、目の大きさや色の白さの加工が大きく異なっているのがわかる

――こだわりで多くあがるのは、やはり「目」でしょうか

門脇:目に対してのこだわりはどの時代も変わらず根強いと感じています。プリ機に搭載されている目を大きくする加工技術は、2006年頃のデカ目ブーム前からありましたが、当初は縦幅を大きくするという加工のみで、加工量も少ないものでした。が、2007年に登場した「美人-プレミアム-」からは横幅も大きくするようになったんです。その後、各メーカー「デカ目」を押した機種をどんどん発売していき…2010年頃には、「プリだと目が大きすぎて不自然」といった声もあがるようになりました。

一方、2011年頃になると、女性たちはAKB48など、アイドルのようなナチュラルな雰囲気を求めはじめます。その結果、「ナチュラルだけど盛れる」ということが重要視されるようになりました。この年に登場した「LADY BY TOKYO」という機種は、バチっと目が大きいことを重視するのではなく、全体的な顔の立体感や、まつげの美しさにフォーカスが当てられています。この機種は、入れ替わりの激しいプリ機市場の中で約1年間、人気No.1の座をキープし続けて業界内でもとても話題になったんです。

白石:この画像は実際に私が同じ日にさまざまな機種で撮ったものです。2015年のプリはすっきりとした美白肌なのに対し、2010年頃はややギャルっぽい印象の黄色味のある肌写りになっていたり、目の大きさが不自然に大きくなっていたりと、並べることで如実に変化がわかりますよね。

――「この頃はあの人がカリスマだったんだろうな」と想像できます

門脇:昔は安室奈美恵さんや浜崎あゆみさんなど、時代を表す”カリスマ的存在”がいて、多くの人が彼女たちのような顔になりたいと思っていました。けれど、2013年頃からそういった”カリスマ的存在”がいなくなり、カジュアルが好きな子もいればギャル系が好きな子も、アイドル系が好きな子もいる、といったように好みが分散し、なりたい顔もそれぞれで異なってきたんです。一概に目の形といっても、「猫目が好き」「まる目が好き」と、なりたい姿が異なるため、個々で目の大きさなどを変更できるプリクラの機種が望まれるようになりました。

――好きな芸能人ランキング、つけづらそうですね

門脇:つけづらいです!昔は雑誌のモデルさんだけでほとんど完結していたのが、今ではインスタグラマーや、ユーチューバーの方の名前があがることも多く、「誰だろう…」と、わからないこともしばしばあります。雑誌を参考にしている子もいますが、手軽にいつでもどこでも自分の求める情報を手にいれることができる、SNSを参考にする子は多いですね。

白石:彼女たちがお互いを承認し合う場所も変わってきているなと感じています。昔は、自分の周りにいるリアルに接する人たちが、自分の表現したことに対して反応してくれていました。どうしてもリアルの生活とつながっているので、お互いに反応を伺い、「あまりとっぴなことはできない」と自己表現にセーブをかけていた子が多かったと思います。けれど、SNSが流行してからは“いろんな人がいる”と気づくことができ、”それでいいんだ”と思えるようになったんだろうなと今の女子高生たちと接していて感じますね。

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