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間違いを繰り返しながら、それでも一歩ずつ前に進んで来た平成の時代がまもなく幕を閉じる

明日、新しい元号が発表される。

これまでは、天皇のご逝去(崩御は正しいが、薨去は間違い。)に伴ってどこか私たちの手が届かないところで新しい元号が決められ、新しい元号の発表と同時に時代が変わったことを実感したものだが、今回は明らかに違う。

実際には私たちは何も関与していないのだが、今回は如何にも私たちの手で新しい元号を作り上げているような印象さえある。

天皇の譲位(生前退位)という仕組みを私たちの時代が作り上げた。
少なくとも、国民の代表者として国会に議席を占めている国会議員が、私たち国民の代表者として叡智を結集し、全会一致で譲位(生前退位)制度を創り、新しい元号は天皇の譲位(生前退位)に伴う一連の手続きの一環として、有識者会議の審議等を経て決定され、譲位(生前退位)の1か月前の4月1日に公表される。

象徴天皇制を定める現行憲法の下で譲位(生前退位)が出来るのか、それとも出来ないのか、などといった難しい議論があったはずだが、幸いに衆議院議長等の周到な配慮と関係者の皆さんの協力のお蔭で難しい議論をすることなく円滑理に譲位(生前退位)が実現することになった。

様々な躓きはあったが、トータルで見る限りわが国の議会制民主主義と国民主権の下における象徴天皇制は十分に機能したと言える。

これからはいよいよ皇室の在り方が問われる時代を迎えるが、議会制民主主義と国民主権の下の象徴天皇制が維持される限り、わが国は大きな破綻なく新しい時代を迎えることが出来そうである。

「平成の時代にさようなら」を言うのにはまだ早いが、そろそろさようなら、ありがとう、と言う準備をした方がよさそうである。

東日本大震災をはじめいくつもの自然災害に見舞われ、多くの国民が大変な思いをした時代ではあったが、少なくとも平成はわが国にとっては戦争の惨禍には見舞われることがなかった時代である。

新しい時代も、決して戦争の惨禍に見舞われることがない素晴らしい時代にしたいものである。

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