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透析中止問題 病院発表とズレ 毎日新聞さん それこそ説明責任ですよ

前回の記事たくさんの人が読んでくれました。ありがとうございます。

そして朝日新聞東京新聞も病院の発表に基づき記事を出しました。再度書きますがこの内容であれば正直ほとんど医療的には問題はありません。
(もちろん倫理委員会の問題はいくらか解釈上あるかもしれませんが)

では今までの毎日新聞記事と今回の病院発表どちらが正しいのでしょう?4点について見なおしてみました。

1 透析を希望していたのに、透析中止の提案をしたのか?

毎日新聞記事をもう一度みなおしていますが、家族の言葉を出すことでの記事構成がメインで、この患者さんの状態とかはほとんど記載されていません。

そして毎日新聞の記事からの引用ですが
>外科医は首周辺に管を挿入する治療法と併せ、「死に直結する」という説明とともに透析をやめる選択肢を提示。女性は「透析は、もういや」と中止を選んだ。
この言葉の順番、本人が拒否したあと透析をやめると死ぬよと言ったという方がスムーズです。だから東京新聞によると外科医は
>自らは「死の選択」を提示していないと主張
しているのではないかと考えます。だってカテーテル準備して今にも刺そうとしていたんですよ。

2 本人は本当に最後透析再開を希望し、それを病院が無視したのか?

ここ大切です。東京新聞によれば
>同日午前の落ち着いた状態で、透析の再開が望みか、痛みの軽減が望みか聞くと「苦しいのが取れればいい」と答えたという。鎮静剤を増し、別の病気で入院していた夫と息子二人が見守る中、落ち着いた状態で同日午後五時十一分に亡くなったとしている。
となっています。苦しくなった時に再開を希望されたのは事実でしょう。ただそのあと鎮静等の投薬で落ち着いた後やはりやらないと言ったとあります。このことはカルテに記載されているでしょうからすぐにわかる内容です。

そして毎日新聞はこの内容についても当時手術を受けたご主人の言葉、ラインなどで記事を構成しています。そうある意味わざわざ事実を出さずに個人の感情を表出することでの印象操作でしょうか。

3 この患者さんはガイドラインから逸脱する、末期状態ではなかったのか?

毎日新聞は透析中止におけるガイドライン違反の疑いをあげていましたが、少なくとも朝日新聞記事によると
>説明によると、糖尿病性の腎症や心筋梗塞(こうそく)などを起こし、人工透析をしていた女性は、左腕につくった透析用の血液の出入り口(シャント)の状態が悪化。血管の状態も悪く、新しくシャントをつくるのは難しい状態だった。
と状態はかなり悪かったことが想定されています。それなのに毎日新聞がガイドライン違反と言ったのは何か根拠があったのでしょうか?あの透析を続ければ4年という言葉はどこから出てきたのでしょうか。(毎日新聞はこの患者さんに今まで密着取材をおこなっていたそうで、病状等はそこそこ知っているはずなのですが)(そして4年は外科医の言葉の切り取りでしたけどね)

4 家族、本人はこの病院の今回の医療行為に不満を持っていたのか?

そしてここが一番大切。1年以上この病院と患者は関係があり、少なくともお亡くなりになって半年間病院に対してなんらかの不満を表す行動はなかったとのことです。もちろん
>「(死亡から)半年過ぎてもダメ。何とか気持ちの整理はつけたつもりだけど、だいぶ引きずっている」
という感情はあったでしょうが、少なくとも仕方ないと思っていたのではと感じます。

医学的には問題はない事件なのに、毎日新聞は今回家族への取材(誘導?)をおこない、家族の心を揺さぶり、病院への不信感を作り、わざわざこのような記事の言葉を吐き出させたのではないかと正直感じています。

そして家族の言葉で記事を構成し、事実は曖昧でも印象操作をおこない、最後には自分たちに責任はないと持っていけそうなこの記事に改めて怒りを感じました。

毎日新聞さん。病院発表との違いを説明しましょう!あくまで家族の言葉ではなく、自分たちが取材した内容を出してください。

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