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礼儀良くキチンとしていたショーケンとの思い出――俳優・梅宮辰夫

Getty Images

萩原健一さんとは、実は今年に入ってから(都内の)行きつけの寿司屋で偶然に会ったんだよ。もう何十年になるかな。本当に久しぶりで、見た時は誰かに似ているな…と思う程度だったんだけど、それがショーケンで…。

「梅宮さんですよね」と言われ、「そうだよな…」となって「まあ、お互い歳を取ったものだよな」って言いながら、ショーケンに「ところで元気だったのか」と聞いたら「元気じゃないですよ」って。

ただ、俺も病気がちだし、そんな健康について話したくないしね、深く聞くのも嫌だったから「そうか大事にしろよ」「今度、一緒に寿司でも食いに行こうや」言ってやったんだよ。ところが亡くなったと聞かされた時は本当に驚いたよ。

ショーケンと初めて仕事をしたのは「前略おふくろ様」での共演だったから、もう45年ぐらいの付き合いになるかな。当時、俺が37、8歳ぐらいだったから、彼は24、5歳ぐらいたったんじゃないか。とにかく仕事に対しては真面目だったよ。

レギュラーでテレビの仕事をしたのは初めてだったけど、やっぱり、この業界では先輩、後輩の関係だったからな。それに、あの頃は映画が幅をきかせていたから、俺に対しての礼儀は良かったしキチンとしていた。彼は何事に対しても節度があった。周りからは野放図のように見えていたようだけど、タテの線というのはわきまえていたな。最近の若い奴らとは全然違うよ。

ただ、アイツはスポーツカーに乗っていたんだよ。それも英国製のパンサー・ウェストウインズ。口には出さなかったけど正直言って羨ましかったことを覚えているよ。

演技に関して彼は、実に個性的だったし見習うことは多かった。俺のような、ある意味で昭和の役者とは全く違って、とにかく演技が新鮮なんだよ。ズバ抜けた感性を持っていた。彼はGS出身だったけど、俺はロックンロールとか、そんな彼のやっていた音楽には大して興味はなかったし、そっちの方はよく分からないけど、役者としての萩原健一というのは本当に魅力的だった。そう言った意味では今でも彼に対しては音楽より役者の方が向いていると思っているんだよ。

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