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ドル110円後半、実需の売買で上下動


[東京 29日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、わずかにドル高/円安の110円後半。年度末、四半期末、月末が重なったこの日は、朝方から実需のフローが活発化し、売り買いが交錯した。このあとの海外市場でも、実需のフローが先行するとみられる。

ドルは朝方の取引で、輸出企業の売りを受けいったん110.53円付近まで下落した。しかし、仲値公示にかけては輸入企業の買いが広がり110.95円まで押し上げられた。ただ、111円ちょうどの節目は踏み越えられず、その後は110円後半での取引となった。

「年度末の実需の需給に振らされた一日だった。ただ、東京市場は準備運動の段階で、海外市場では、より値幅が出るだろう」(外為アナリスト)との意見が出ていた。

英ポンド/円は、午前6時半過ぎの安値144.28円付近から一時144.94円まで上昇したが、その後は144円後半での一進一退となった。

欧州連合(EU)の複数の外交筋や高官は28日、英国が合意なしでEUを離脱する公算がこれまでにないほど大きくなっているとの見方を示した。

背景には、メイ英首相がEUと合意した離脱案の議会承認が依然として難航している上に、議会で列挙されたブレグジット代替案が全て過半数の賛成を得られていないことがある。

市場では「英国は完全に袋小路に入ってしまった」(前出のアナリスト)との意見が聞かれ、ポンドは中長期で下落するとの見方が多い。

海外市場で急落したトルコリラ<TRYJPY=R>は、19円後半で下げ渋った。ロンドン市場で取引されているリラの翌日物スワップレートは、27日の1200%から35%まで低下した。

31日に地方選を控えるトルコのエルドアン大統領は28日、改めて中央銀行に利下げを求めていく考えを示した。

トルコリラは、地方選の結果を受けた東京時間の1日の朝に値幅が出る可能性があるが、「荒れてくると、ビッドとアスクの幅が1.5円まで開いてしまうので、実勢がどのあたりにあるのか把握しづらくなる」(FX会社)という。

1.5円のスプレッド(売り気配と買い気配の幅)はドル/円に置き換えると5円程度になるという。

1日の午前には日銀短観が公表される。

ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、3月日銀短観の企業景況感の予測中央値は大企業製造業でプラス14と、前回12月短観から5ポイントの悪化となった。景況感は2年にわたり悪化が続くとみられる。非製造業はプラス22で前回から2ポイント悪化の見通し。

ドル/円<JPY=>  ユーロ/ドル<EUR=>  ユーロ/円<EURJPY=>

午後3時現在 110.73/75 1.1232/36 124.39/43

午前9時現在 110.62/64 1.1228/32 124.22/26

NY午後5時 110.62/65 1.1220/24 124.18/22

(為替マーケットチーム)

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