記事

夫婦別姓に反対する勢力 父権復活を企む離婚後の共同親権に警戒せよ 勘違いする男が量産されてしまう

先般、東京地裁では、夫婦別姓を求める訴えを棄却しました。

サイボウズ青野社長「棄却は最高裁まで来いというメッセージ」 夫婦別姓訴訟、控訴へ」(弁護士ドットコム)

この問題は最高裁で違憲とする判決が出るまでは決着しませんが、地裁であろうと「上」ばかりをみないで自ら積極的に違憲判断をすべきでした。

それはともかく、未だに日本は選択制も認めない後進国です。

<夫婦同姓は日本だけ? 主流は選択型、原則別姓の国も">夫婦同姓は日本だけ? 主流は選択型、原則別姓の国も」(朝日新聞2019年3月19日)

今回の訴訟の特徴は、通称と戸籍姓の違いによる日常生活の不都合に加え、ご自身が姓の変更を選択したために経済的にも目に見える形で大きな負担を強いられたという点です。

あるべき姿は別姓です。選択制ではありません。選択制にすると支配関係の中で同姓に従わされる場合も想定されるからです。未だに「家」的な発想が強く、選択制は賛成だとしても自分のところは別みたいな発想も根強いのが日本という国です。特に年代が高くなると選択制にも反対が多数になります。

そこには「家」の男支配の貫徹が根底にあります。もちろん段階的に早急に選択制を導入することは当然のことです。

夫婦同姓の強制は合憲という最高裁の判断 立法改正こそ急務

別姓を認めたら、家庭が壊れるなんて本気で言っている人たちがいるというのも驚きです。力で支配しているということの自覚もないのでしょうが、保守的な人たちにこうした発想が根強いのもよくわかります。自民党政権のもとで夫婦別姓が進まないのが実態です。

夫と妻のどちらにも選択できる、だから男支配という批判は間違っている! なんていう反論もありますが、現実には夫の氏になることが圧倒的多数ですから、どちらの姓にするか選択が認められていることなど反論にもなりません。戦前だって選択はできたのです。「家」のためですけれど。

それと同じ発想の延長線上にあるのが、離婚後の共同親権の考え方です。

現状では、圧倒的多数は母親に親権者となっています。協議離婚は協議の上で母親を親権にしているわけですが、裁判離婚でも圧倒的に母親が親権者に指定されます。

それまでの養育、監護の実態を重視した結果であり、当然の結末です。

問題は、父権の復活を目論む保守勢力を中心に離婚後の共同親権を導入せよということが声高に叫ばれていることです。

面会交流だけではなく、すべての場面で母親側に干渉しようとすることの企みがあります。子どもをダシに使っているだけなのですが、そこにある発想は、子のみならず離婚した元妻に対する支配でもあります。

離婚後の共同親権は弊害しかない 単独親権にこそ合理性がある 単独親権違憲訴訟にみる

離婚後の共同親権が世界の流れだなどという主張もあるようですが、むしろその弊害が認識され始めたということこそ世界の流れです。欺されてはいけません。

いずれにも共通するのが男支配の維持と復権です。こんな社会だから勘違いしたような男ばかりが生み出されてしまうのです。
そんな社会はあまりに不幸です。

離婚がセーフティーネットにならなくなる時代を危惧する 面会強要と離婚後の共同親権

あわせて読みたい

「夫婦別姓」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    報ステ編集謝罪 印象操作するTV

    かさこ

  2. 2

    進次郎氏のCOP25演説に「失笑」

    舛添要一

  3. 3

    宮川花子の後悔 医師信じず失敗

    中村ゆきつぐ

  4. 4

    いきステ不調 改善には社長交代?

    永江一石

  5. 5

    梅宮辰夫さん「芸能界消滅する」

    渡邉裕二

  6. 6

    山本太郎氏「酔っ払い」とも対話

    田中龍作

  7. 7

    ジャパンライフ被害男性の証言

    田中龍作

  8. 8

    忘年会やめて「ボーナス増やせ」

    かさこ

  9. 9

    日韓の「こじれ」朝日新聞に責任

    NEWSポストセブン

  10. 10

    伝説のファウルをW杯審判が解説

    森雅史

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。