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- 2012年04月16日 09:07
(本の紹介)「フューチャーセンターをつくろう」—コワーキングとは似て非なるFCを理解する一冊
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オランダのフューチャーセンター「LEF」
フューチャーセンターをつくろう ― 対話をイノベーションにつなげる仕組み画像を見る
「フューチャーセンター」って知ってますか?これ、かなり面白いグローバルムーブメントなんです。
そんなフューチャーセンターについての入門書を、献本として頂いたので早速レビュー。いつもドンピシャで興味がありそうな本をありがとうございます。
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関内のフューチャーセンター
コワーキングスペースとの違いは、問題解決のためのワークショップに焦点が当たっていること。フューチャーセッションが行われる場所であれば、ある意味でどこでもフューチャーセンターと言うことができる、というのは分かりやすいですね。
特に欧州を中心に展開しているようです。以前参加した報告会によれば、欧州で40拠点ほどのFCがあるそうです。日本では関内と二子玉にあります。
これも分かりやすかったので引用させて頂きました。場所というよりは、そこで行われる「対話」やワークショップにフォーカスしていることが良く分かりますね。
日本においては、特に大企業の方々が、組織の壁を越えたコラボレーションの可能性を追求した結果として、フューチャーセンターに注目しているような感覚を抱きます。
実際、先日フューチャーセンター関連のイベントにお邪魔しましたが、ITスタートアップというよりは、完全に大企業の方々が中心でした。
現在関内と二子玉にありますが、FCを創る動きは他にもたくさん聞いているので、年内に数拠点は増えてもおかしくないと思います。
「問題解決のための対話を行う、開かれた場」が増えていくことは、間違いなく社会にとって良い変化と言えるでしょう。今後の動向に期待です。
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こちらの書籍にもオランダのフューチャーセンターについての記述があるようです。
幸せな小国オランダの智慧 (PHP新書)画像を見る
オランダのフューチャーセンター「LEF」
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「フューチャーセンター」って知ってますか?これ、かなり面白いグローバルムーブメントなんです。
そんなフューチャーセンターについての入門書を、献本として頂いたので早速レビュー。いつもドンピシャで興味がありそうな本をありがとうございます。
フューチャーセンターとは?
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関内のフューチャーセンター
・組織を超えて、多様なステークホルダーが集まり、未来志向で対話し、関係性をつくる。そこから創発されたアイデアに従い、協調的アクションを起こしていく。そのための「つねに開かれた場」がフューチャーセンター。
・フューチャーセンターは「学校」のような概念。特定の「箱もの」を指すわけではなく、「フューチャー・セッション」が行われている場所であれば、どこで「フューチャーセンター」になりうる。
・フューチャー・セッションは、多様な参加者が未来に向けた対話を行うワークショップ。短くて三時間、長いと数日間にわたってセッションが行われる。
・フューチャーセンターでは対話を促す「ファシリテーター」の存在が鍵になる。
・フューチャーセンターは能動的に問題を解決しにいく場。「FCに行けば、主体性を持って問題解決を進める糸口が掴めるかもしれない」と考えて訪れることが大切。
コワーキングスペースとの違いは、問題解決のためのワークショップに焦点が当たっていること。フューチャーセッションが行われる場所であれば、ある意味でどこでもフューチャーセンターと言うことができる、というのは分かりやすいですね。
フューチャーセンターの歴史と事例
・北欧で発達した「知的資本経営」の文脈から出ている。小国が海外からの投資を呼び込むために「未来のポテンシャル」を模索した結果として「フューチャーセンター」がある。
・オランダの治水交通省は「LEF」という大型のフューチャーセンターを持っている。公的な機関が治水や渋滞の問題を、対話の力を通して解決することを目指している。
・オランダ国税庁にはシップヤードというフューチャーセンターがある。パブリックセクターだけでなく、金融機関をはじめとするビジネスセクターもフューチャーセンターを構えている。
特に欧州を中心に展開しているようです。以前参加した報告会によれば、欧州で40拠点ほどのFCがあるそうです。日本では関内と二子玉にあります。
フューチャーセンターの6原則
1. 想いを持った人にとっての大切な問いから、全てが始まる
2. 新たな可能性を描くために、多様な人たちの知恵が一つの場に集まる
3.集まった人たちの関係性を大切にすることで、効果的に自発性を引き出す
4. そこでの共通経験やアクティブな学習により、新たなより良い実践が創発される
5. あらゆるものをプロトタイピングする
6. 質の高い対話が、これからの方向性やステップ、効果的なアクションを明らかにする
これも分かりやすかったので引用させて頂きました。場所というよりは、そこで行われる「対話」やワークショップにフォーカスしていることが良く分かりますね。
日本においては、特に大企業の方々が、組織の壁を越えたコラボレーションの可能性を追求した結果として、フューチャーセンターに注目しているような感覚を抱きます。
実際、先日フューチャーセンター関連のイベントにお邪魔しましたが、ITスタートアップというよりは、完全に大企業の方々が中心でした。
現在関内と二子玉にありますが、FCを創る動きは他にもたくさん聞いているので、年内に数拠点は増えてもおかしくないと思います。
「問題解決のための対話を行う、開かれた場」が増えていくことは、間違いなく社会にとって良い変化と言えるでしょう。今後の動向に期待です。
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こちらの書籍にもオランダのフューチャーセンターについての記述があるようです。
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- Hayato Ikeda
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