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- 2019年03月28日 11:00
小学校での「プログラミング」必修化に向けて、ご家庭でできる3つの工夫
小学校の授業で育む、「プログラミング的思考」とは?
ICT技術やAI化がますます進む社会の中で、未来を生きる子供たち。それらの技術を安全に、快適に使いこなしていくためには、そのしくみを理解して、目的に合わせて取捨選択したり、カスタマイズしたりできる力を身につけておくことが必要です。そんな未来を見据えて、2020年度から全面実施される新しい学習指導要領では、小学校から「プログラミング」が必修化されています。目的は「プログラミング的思考」という論理的な思考を身につけること。その過程では、コンピューターなどを使って「プログラミング」する体験を積むことも大切とされています。「プログラミング」とは本来、コンピューターに指令するプログラムを作ることです。機械に意図した動きをさせるためには、まずどのような手順が必要かを洗い出し、それを正確な順番で組み合わせて伝えなくてはなりません。さらにもっと効率的なやり方がないか、試行錯誤してよりよい動きを実現させることも必要です。この一連の流れを論理的に考える思考が「プログラミング的思考」です。 実はこの思考はコンピューターだけでなく、「朝、学校に行くときの作業をいかに早くするか」など日常生活の課題を解決するときにも役立つ思考です。このような思考を身につけることで、未来社会で未知の課題にぶつかったときに、進んで課題を解決する力を身につけることも「プログラミング」必修化のねらいです。
「プログラミング的思考」を身につけるために、ご家庭でできる3つの工夫
「プログラミング的思考」は普段の生活の中でも育むことができます。小学校で行われる「プログラミング」の授業にスムーズになじんでいくためにも、ご家庭でしておくとよい工夫を3つご紹介します。生活の中で、「プログラミング」がたくさん活用されていることに目を向ける
自動販売機や信号機など、普段の生活の中でも「プログラミング」はたくさん活用されています。例えば自動ドア。「今、何をしたらドアが開いたのかな?」などの声かけで、「人が近づくとドアが開く」ようプログラミングされていることに気づかせ、その便利さを意識させてみましょう。また、いくつかの自動ドアを比較してみて、「ここの自動ドアはボタンを押さないと開かないね」「部屋の中の温かい空気が逃げないようにしているんだね」などと、その違いに目を向けてみるのもおすすめです。プログラミングには意図があり、誰かがそれに合わせて設計していること、さらにはその意図が社会に役立つ方向に使われていることに気づくきっかけになります。
手順に注目して、試行錯誤しながらより効率的な手順を見つける体験を積む
例えば、「学校に行く準備が早くできたとき」と「遅刻しそうになったとき」を比べてみる、夕飯のお皿やお箸を並べるお手伝いで「どうすれば早くテーブルを整えることができるか」を考えさせるなどすることで、物事には手順があることに気づかせ、それを最初から最後まで順番に並べて考えたり、入れ替えたりする体験を積んでみましょう。試行錯誤してより効率的なやり方を見つけることの良さを実感することができます。
安全な範囲で、実際にコンピューターに触れてみる
おうちのかたが見守る中で実際にコンピューターに触れてみるなどして、コンピューターを操作する感覚に慣れておくことをおすすめします。お子さまが好きなゲームをご家庭で楽しむのもOK。「このゲームはここでキャラクターの髪の色や強さを変えることができるんだね」などの声かけで指令を設定する感覚をなんとなく意識させたり、マウスの動かし方を見よう見まねでやってみたり、という体験をしておくと、学校の授業などで実際にコンピューターやタブレットに触るときもスムーズに取りかかることができます。

西村裕子
「進研ゼミ 小学講座」で、「考える力・プラス講座」「考える力プラス 中学受験講座」「かがく組」などの教材開発を担当。
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