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AMラジオのFM転換へ民放連が制度改正要望、設備更新「困難」


[東京 27日 ロイター] - 日本民間放送連盟は27日、AM放送をFM放送に乗り換えることができるよう総務省に制度改正を要望した。現在AM局の大半は難聴対策や災害対策を目的にFMでも同じ番組を放送しており、両放送の運営は経営の負担になっている。2028年の再免許時までの実現をめざす。

AM放送はFMに比べて大規模な送信所やアンテナが必要となるため、老朽化による設備更新には多額の費用がかかる。民放連は営業収入が大きく落ち込む中で、放送を維持しながら更新することは「極めて困難」と判断しており、事業者の判断でFMに一本化できるよう求めている。

ただ、現在AM局が流しているFM放送の周波数は90.0─94.9メガヘルツと、従来のFM放送の周波数(76.1─89.9メガヘルツ)とは異なるため、聞くには対応ラジオが必要となる。

三菱総合研究所の調査によると、この周波数に対応したラジオの普及率は現在53%。5年後には69%、10年後に88%まで普及すると予想しているが、対応ラジオが増えなければ、主な収入源となる「広告」離れに拍車をかける可能性も否定できない。

民放連が要望を表明した放送事業の基盤強化に向けた有識者会議で、電通メディアイノベーションラボの奥律哉氏は「ユーザーが聞ける状態を担保してから(FMに)乗り換えなければいけない」と述べ、広告主の目線からもスムーズな乗り換えを可能とする制度設計が必要だとの認識を示した。  

*内容を追加しました。

(志田義寧)

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