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英国で、子供たちのSNS利用に警鐘 インスタグラムが「娘の死をほう助した」と父語る

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(「新聞協会報」2月12日号掲載の筆者のコラム「英国発メディア動向」に加筆しました。)

 英国で未成年者によるソーシャルメディアの利用に警鐘を鳴らす事件が発生し、運営側に悪影響防止策を求める声が高まっている。

 2017年11月、ロンドンに住むモリー・ラッセルちゃん(14歳)が寝室で自殺しているのを家族が発見した。自殺の原因について特に心当たりがなかった家族がモリーちゃんが生前によく使っていた画像共有サイト「インスタグラム」のアカウントを調べたところ、「不安」、「落ち込み」、「自傷」、「自殺」などのキーワードにリンクされた画像を閲覧していたこと分かった。死因審問はまだ行われていないが、今年1月、父親イアンさんはBBCの取材に対しインスタグラムのアルゴリズムが関連画像を集めて娘が閲覧できるようにしたことが自殺につながったと語った。「インスタグラムが娘の死をほう助したことには疑いがない」(BBCニュース、1月22日)。

 父親のインタビューが公開された翌日、インスタグラムを所有する交流サイト最大手「フェイスブック」の英国・アイルランド部門代表者は自殺が「遺族にとって大きな打撃となった」ことに深い謝罪の意を表明した。

 近年、ソーシャルメディアによる未成年の心身への影響が社会的関心事となっている。モリーちゃんの自殺で負の影響が改めて注目を浴びることになった。

 モリーちゃんは「すべて私のせいです」という手書きの遺書を残していた。インスタグラムの自傷画像と自殺との因果関係は今後の死因検査で判明するが、両親は娘が自傷行為や自殺の画像共有を行っていたことを生前には把握していなかった。子供がどのようなソーシャルメディアを使っているかを知らない多くの親にとっても、大きな衝撃となる事件だった。

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