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アングル:アップルがゴールドマンとクレカ、「注目度ほどメリットなし」の声


[ニューヨーク 25日 ロイター] - 米アップル<AAPL.O>は25日、ゴールドマン・サックス・グループ<GS.N>と組み、今夏にクレジットカード「アップルカード」を発行すると発表した。アップル製品の購入でキャッシュバックを受けられるが、アナリストからはメリットが競合他社と比べて突出しているわけではないとの声が出ている。

決済システム「アップルペイ」のバイスプレジデント、ジェニファー・ベイリー氏によると、アップルカードはiPhone(アイフォーン)ユーザーの「アップルウォレット」と同期し、アップルペイを通じて機能するという。

カード保有者は自身のスマホを利用して行った全ての買い物に対しては2%の、アップル製品の購入に対しては3%の、それぞれキャッシュバックを受けられる。

現物のクレジットカードはチタン製となり、レーザーでエッチングされたユーザー名が入るが、セキュリティー機能として数字は記載されない。購入に対してのキャッシュバックは1%となる。

アップルカードはゴールドマン・サックス・グループが発行し、マスターカード<MA.N>のネットワークを利用。アップルウォレットの新機能として月あたりの買い物の内訳が分かるようになり、ユーザーが支出を確認しやすくなる。

クレジットカード業界のアナリストはこのキャッシュバックプログラムについて、市場で現在手に入るものと比べて大きく異なるわけではないとしつつ、アップルの幅広い消費者基盤を背景に市場での主要プレーヤーとなる可能性があると指摘した。

Creditcards.comのアナリスト、テッド・ロスマン氏は「率直に言うとややがっかりだ。注目されるだろうが、注目度ほどキャッシュバックの内容は良くない」と述べた。

同氏によると、アップルのカードの見返りはシティグループ<C.N>が「ダブル・キャッシュ・カード」で提供するものよりも魅力で劣る。「U.S. Bank Altitude Reserve Visa Infinite」カードはモバイルウォレットの消費1ドルあたり3ポイントが付与されるという。

金融商品比較サイト「NerdWallet」のクレジットカードスペシャリスト、サラ・ラスナー氏は「似たような恩恵を受けられるキャッシュバックカードは多くある」としつつ、アップルカードはアップル製品・サービスを多く購入する消費者にとっては便利になるだろうと述べた。

アップルペイは米国の商店の70%で利用可能で、今年末までに40カ国以上で入手可能になる。アップルによると、ニューヨーク、シカゴ、オレゴン州ポートランドの通勤者はいずれ、公共交通機関の支払いに利用できるようになる。

ベイリー氏によると、キャッシュバックはアップルペイユーザーの口座に日々振り込まれる。カードに年会費や国際手数料、延滞料はかからない。同氏はカード保有者が利用残高に対して支払う金利の具体的な情報を明らかにしなかった。

アップルカードはゴールドマン初のクレジットカード。ベイリー氏は、ゴールドマンがマーケティングのために消費者情報を第三者と共有したり、第三者に販売したりすることはないと説明。カードにはプライバシー機能があり、アップルはどこで何が購入されたのか、もしくはいくらだったのかを知ることはないとしている。

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