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日本共産党の「TikTok」アカウント開設と脊髄反射的反応によるイメージ政治招来の懸念

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 InstagramやTikTokでは、従来のSNSと異なり、コミュニケーションの中心がテキスト(文字情報)から加工された静止画、映像、音声中心に変わりつつある。テキストを中心にしたコミュニケーションより脊髄反射的反応を誘発しやすく、様々な活用の仕方が考えられる。諸外国に目を向けてみると、米大統領選挙におけるロシアの手によるとされるフェイクニュースの流通はInstagramなども相当程度注力されたと報じられている。

SNSに大量投稿しトランプ氏を支援--ロシアによる選挙干渉の実態が報告書に
https://japan.cnet.com/article/35130211/

筆者はこれまでの著書で、ネット技術の高度化等に政治が過剰適応し、理性よりもそのイメージを重要視し、その状況を積極的に活用する様を「イメージ政治」と呼んできた(『情報武装する政治』(角川書店)、『メディアと自民党』(角川新書))が、13年の公職選挙法改正に伴うネット選挙運動の解禁は政党優位の制度設計になっていることもあって、政治キャンペーンの高度化を招来した。

平成ネット政治史:/11止 信頼性低く、影響は微小? 得た力を未来のために=逢坂巌- 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20190325/ddm/004/070/054000c

 SNS利用に伴う短文での政治コミュニケーションは議論を深めるよりも、断片化や分断化に貢献しているように見受けられる。InstagramやTikTokといった非テキスト系SNSの政治利用が活発化していく先も、脊髄反射的反応を基軸にする政治であるなら問題だ。

理性的な利用や市民の公共性に資するような利活用が可能か、もし課題が大きいのであれば、規制の必要性も排除できない。最近は沈静化したが、憲法改正の国民投票における国民投票運動での利活用も当然ありうる。2019年は12年に1度、統一地方選挙と参院選が実施される「亥年選挙」の選挙イヤーだけに今後の動向を注視したい。

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