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裁判官の攻撃は司法権の独立を脅かす 産経・維新による異様なキャンペーン

とある判事が天皇制反対の集会に出席し、政治的発言をした…と報じたのは産経新聞です。

 そしてこれについて維新の会が国会で最高裁の姿勢を問い質し、それをまた産経新聞が報じるというやり方。

判事が「反天皇制」活動 集会参加、裁判所法抵触も」(産経新聞2019年3月13日)
「反天皇制」活動判事、最高裁が事情聴取 判事は事実関係を否定」(産経新聞2019年3月22日)
「最高裁は22日、事実関係を調査していると明らかにした。同日の衆院法務委員会で、最高裁の堀田真哉人事局長が串田誠一氏(維新)の質問にこたえた。
 堀田局長は「裁判官の私生活上の自由や思想、表現の自由にも配慮しつつ慎重に調査している」と答弁。判事から事情聴取したが、判事は事実関係を否定したため、「服務規律違反の事実があったことは確認できていない」とした。」
 なおも維新の会串田氏は執拗に最高裁に「調査」を要求しています。
 産経報道では、「産経新聞の報道後、国会の裁判官訴追委員会(委員長・田村憲久衆院議員)の委員や衆参両院の法務委の委員らからは判事の言動を疑問視し、裁判所のガバナンス(組織統治)を問う声が上がっていた。」だそうです。

 産経新聞ばかりが力を入れています。




 裁判官は政治的な発言は御法度とされています。そもそも一切の政治的発言の自由がないというのが行き過ぎなのです。

 裁判官としての発言なのか、職務との関連性はどうなのかなどもありますが、裁判官も含め公務員が普通に政治的活動を行っている諸外国からみれば明らかに異様な規制です。

 裁判官も含め公務員に中立、公正さだけを求めるのは、実は政治活動をされては政権側が困るからにすぎません。

 岡口基一判事に対する戒告でも強調されていたのが、裁判官としての職務の公正さでした。
岡口基一判事に対する懲戒処分 千葉勝美氏の見解は、裁判官は黙っていれば公平・中立であるという滑稽の極み だから最高裁判事まで出世できたんだね
 「らしさ」などというのは、実際の公務の運営や裁判所の訴訟指揮などは国の意向を忖度していますから、政権寄りになっているにも関わらず、そうした批判をかわすため以外にはありません。特に裁判所による政権への忖度は、司法権の独立の観点からも大問題です。
沖縄県が上告 不当判決に対する最高裁の姿勢が問われる
 こうした裁判官への攻撃は、司法権の独立を危うくしますし、現状、政権に忖度している状況を見てもあからさまです。

 安倍政権以前であれば考えられなかったことが起きています。
 司法の危機だけでなく、我が国の政治の危機です。

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