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イチローの引退試合は【茶番】だったのか?

お笑い芸人のダンカンさんが、イチローの引退試合を「とんだ茶番」とblogに書いたことが話題になっています。
公式戦の開幕2連戦で行われた引退試合。これは果たして【茶番】だったのか?私は99%は【茶番】だが、残りの1%に本質がある。と考えています。

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99%の【茶番】

まず、【茶番】である理由。それは、公式戦の開幕戦であることが原因です。
通常、引退試合はオープン戦や、順位が確定した後の消化試合で行われます。勝っても負けてもいい試合です。
しかし、今回は、マリナーズが日本で開幕戦を行うが故に、引退試合が開幕2連戦で組まれました。
プロ野球の開幕戦は、当然負けられない試合であり、最高の戦力を投入して勝ちに行くべきです。イチローは、その「最高の戦力」であり得たのでしょうか?残念ながら、去年からオープン戦の成績を見る限り、それはNoです。
2011年に連続200本安打が途切れてから、イチローの打率は上下を繰り返しながら徐々に下降しています。
特に、マイアミでの成績は、本人も言っていたとおり、いつクビになってもおかしくないものです。

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2017年の.255という成績は、44歳のアベレージヒッターがメジャーに残れる数字ではありません。普通の選手でしたら、この時点で契約をする球団がなく、引退を選ぶことになるはずです。
しかし、そこで、古巣のマリナーズが手を挙げます。この時点で、2019年東京での開幕戦引退試合まで決まっていたのでしょう。

2018年の4月の成績も.205と酷いもので、普通の選手だったら確実に戦力外通告です。
しかし、2019年の引退試合のために、「スペシャルアシスタントアドバイザー(会長付特別補佐)」という謎の役職に就き、試合に出れない現役選手という、意味不明な立場になりました。
ここまでを見ると、戦力外の選手を囲い、東京での公式戦の客寄せのために残し、彼を出場させることで客を呼んだといわざるを得ません。
しかし、私の私見ですが、イチローに限っては、それだけではないと考えています。

1%の可能性を信じる

普通、1年後、地元での引退試合をやることだけが決まっていたら、真面目にトレーニングなんてしません。
怪我をしない程度に、適度に調整はするものの、本気で体調をパーフェクトに持っていく、さらに自分のレベルを上げていくための過酷なトレーニングなんてできません。
しかし、イチローは、会見で「東京での試合まで契約になっていた」それ以降の出場に関しては「キャンプ終盤でも結果を残せず、それを覆せなかった」と言っています。

つまり、彼は、本気でオープン戦で打ちまくり、東京以降の試合でもメジャーリーガーとしてレギュラーを奪い取り、シーズンを闘おうとしていたのです。
年齢、昨年の成績、球団の意向、その全てが引退を指し示しており、99%引退するしか道はないのに、彼は、残りの1%の逆転、それも、自分で結果を出すことによって、全てを覆して逆転をすることに賭け、1年間トレーニングを積んでいたのです。
そのトレーニングの成果は、彼のグッドシェイプな身体が示しています。

しかし、その結果は、130km/hのストレートに差し込まれてしまうという、イチローとは思えないバッティングでした。

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ストライクゾーンに来たら、4割以上の確率でヒットにする、

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まさに「どこにも投げるとこがない」バッター、イチロー。彼が、なんでもない130km/hのストレートを打てない姿は、見ていられないものでした。
そんなことは、本人もわかっていたのでしょう。
でも、最後の最後まで諦めず、1%の可能性を信じて、1年間努力する姿は、2軍で干されたルーキー時代も、デッドボールで苦しめられた日本時代も、チームメイトに恵まれず孤立したメジャー時代も、それでも自分を信じて、野球を続けてきたイチローの現役生活そのものです。
マリナーズ首脳陣も、その様なイチローの姿を長年見てきたが故に、このような引退興行を組むことができたのでしょう。
これで、東京にやってきたイチローが、思いっきり太っていたら、本当の【茶番】になってしまい、メジャーリーグの公式戦の価値を下げてしまいます。
しかし、イチローは、体力的には戦力外でも、戦力になろうという気概があり、最大限の努力を続けてきました。その生き様が、この2連戦をギリギリ【茶番】ではなくしたのだと思います。

ささやかな誇りを生んだ日々

イチローは、会見で「去年の5月からシーズン最後の日まで、あの日々はひょっとしたら誰にもできないことかもしれない、というささやかな誇りを生んだ日々。どの記録も自分の中では、ほんの少しだけ誇りを持てたことかなと思います。」と言っていました。
普通の選手であれば【茶番】になってしまう東京での引退興行を、イチローならギリギリ【茶番】にしない。

それだけの信頼を、球団から受けていることが、「誰にもできないこと」と思います。
そして、それを裏切らないだけの準備をし続け、気持ちを切らず、最後の試合をプレーしたことが、彼にとっての「誇り」なのです。
前の記事では、イチローが逆境の中を、諦めずに闘い続けたことをお伝えしました。
しかし、最後の一年は、それよりもさらに難しい「甘やかされている中で、自分を律して、努力を続ける」ということをやり遂げた一年なのです。

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そんな、強靱な精神力で歩き続けるスーパースターの姿に、私は一生あこがれ続けるのだと思います。

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