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トランプは、どこまでアメリカと世界を振り回すのか?

アメリカのトランプ大統領が、世界を騒がせている。2月中旬、トランプ大統領は国家非常事態を宣言したのだ。

トランプ大統領は、メキシコとの国境に壁を建設することを公約に大統領に就任している。ところが、その建設費用の予算を連邦議会が承認しなかった。

国家非常事態を宣言すれば、約81億ドル(約9000億円)の費用を捻出できる。そこで、上院は3月14日、非常事態宣言を阻止する決議案を可決した。するとトランプ大統領は、同日、就任後初となる拒否権を発動すると表明した。

アメリカの最高裁判所はどういう判断をするだろうか。そもそもトランプ大統領は、なぜそこまで「壁」建設にこだわるのだろうか。

メキシコからの不法移民に仕事を奪われた――。そう怒っている国民たちこそが、トランプ大統領の支持層である。だから壁を築き、国境を守らなければならない。来年に控えた大統領選挙が頭にあることは間違いない。

もうひとつ、トランプ大統領が世界を騒がせていることがある。中国との関係だ。ペンス副大統領が言うように、アメリカと中国は「新冷戦」に突入している。

昨年12月、ファーウェイのCFOがカナダで逮捕された。それに端を発し、アメリカ政府は政府機関のファーウェイ製品や、サービスの利用を禁止している。これに対してファーウェイは、アメリカ政府を提訴した。もはや「情報技術」の戦争だ。貿易や経済に限らない、世界の「覇権戦争」だ。

3月末に予定していた、米中首脳会談は延期になるという。米中関係はどうなるのか。日本にも影響があるのは確実だ。近いうちに、日米物品貿易協定(TAG)も始まる。物品だけでなく、サービスや貿易の障壁なども撤廃する自由貿易協定(FTA)とはTAGは違うと、日本政府は言っている。

だがライトハイザー米通商代表は、「為替条項を対象に加えたい」と明言しているのだ。どう見てもFTAだ。強い態度で迫るアメリカ側に、日本は対応できるのか。

トランプ大統領は、自分に反対の立場を取るスタッフのクビを、容赦なく切る。もはやデモクラシーではない。それでも支持率は約40%。当然ながら再選を狙うだろう。

トランプ大統領は、この先、何をしようとしているのか。そして、ロシアゲートに関して、民主党は弾劾裁判をしないと言っている。いったい、それはなぜなのか。

トランプ大統領というひとりの人間に、アメリカだけでなく、世界が振り回されている。

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