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「医療費負担と大阪市政 ~政治と改革を考える」

医療費負担
 70~74歳の窓口負担 2割に戻す意向
 大阪市政
 石原都知事、橋下市長が会談 大都市制度問題で意見交換

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 ▼日本は病気の定義をすることから始めるべき
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 岡田副総理は31日、70~74歳の医療費の窓口負担について「暫定的に1割になっているが、2割に戻させていただきたい」と語り、2013年度以降に引き上げるべきだとの認識を示しました。

 岡田副総理の言うことは正論ですが、選挙の前というタイミングでこのような発言をしても大丈夫なのかと、こちらが心配してしまいます。

 70~74歳の医療費負担は、自民党が暫定的に1割にしたままの状態になっていました。

 日本の医療費は年々増加する一方で留まる傾向は全く見られません。

 70歳を超えた人の医療費、特に75歳以上の人の医療費の割合が高くなってきており、この部分を1割負担で運用するのは相当厳しい現状でしょう。

 現実的に考えるなら、医療費負担を2割、3割、場合によっては4割くらいでも良いと私は思います。

 ただし、生活保護を受けている、あるいは医療費が例外的に高額な場合など、何かしらの事情のある人に対しては、上限を定めるなどの工夫をする必要があるでしょう。
 
 日本の病院を見ていると、高齢者の方のたまり場・社交の場になっているケースも多く、そのために医療費が高くなっているということも否定できません。

 原則的に日本では何があっても病院に行けば、とりあえずは診察を受けられますが、実は世界的に見ると非常に珍しいことなのです。

 

北欧の国で高齢者の医療費負担はゼロの場合でも、一方で「病気」が明確に定義されています。

 例えば、「風邪を引いた」では病院から薬をもらうえないこともあります。
 「風邪」が病気として認められていないからです。

 その場合には電話口で、薬局で市販されている薬を紹介され、そちらを購入するように言われます。

 医療費を国庫で賄っている国では、間違いなく、病気を定義しており、日本のように何でもござれというケースは考えられません。

 この話題については、「テニスエルボー」という有名な議論があります。
 日曜日にテニスをやり過ぎて肘が痛くなってしまった場合、例えばその肘に貼る湿布薬などは保険の対象外になります。

 骨折したという場合は別でしょうが、「肘が痛い」くらいであれば、それを「病気」とは認めないということです。

 公的負担を大きくするなら、このように「病気」を定義することは必須です。

 もちろん、電話だけで病気か否か判断できるのか?と言われると、多少のグレーゾーンも出てくるとは思います。

 しかし、そうは言ってもどこかで線引きしなければ始まらないのも事実です。

 医療費の負担を2割に戻す、ということも必要なことだと思いますが、日本はその前に病気の定義をすることから始めなければいけない状況だと私は思っています。

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 ▼橋下市長は石原都知事の政局に流されるな
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 石原慎太郎東京都知事と地域政党「大阪維新の会」代表、橋下徹大阪市長が4日、大阪市内のホテルで会談しました。

 両者は大都市制度問題などでかねて意見交換しており、今後の連携も模索しているとみられています。

 一方、大阪市の財政健全化のため事業支出の見直しなどを進めている市の市政改革プロジェクトチームは、2012年度から3年間で約548億円の支出を削減する事業見直し案をまとめ、橋下徹市長に提出しました。

 70歳以上の市民が市営地下鉄・バスを無料で利用できる「敬老パス」に自己負担を求めるほか、公共施設の統廃合を含み、負担増やサービス低下につながる内容だけに、市民や議会の反発も予想されています。

 色々な意見があるようですが、私はこうした歳出削減策を実行するのは非常に良いことだと思います。

 橋下市長も最近では石原都知事と組んで東京に攻め上がるという噂もあるように「政局」にかかりきりという状況でしたから、まじめに大阪の財政再建に取り組む動きが見られることは良いことです。

 もし橋下市長が東国原氏と同じように東京に行って総理大臣になりたいと思っている、そう市民に思われたら、「終わり」でしょう。

 あくまでも大阪を経済復興させて、ピカピカに磨き上げることが橋下市長の役割であり、それこそ最も大切なことです。

 石原都知事と会った理由は、おそらく野田政権をどのように崩していくかという相談だと予想できます。

 石原都知事の立場としては、息子が幹事長もやっていますし、手を組むなら自民党と考えているでしょう。

 橋下市長としても,関西圏だけの地盤では心もとない部分があるので、自民党と手を組むことを考慮しているかも知れません。

 自民党という政党は、過去には社会党と連立を組んだ経験もありますから、政権をひっくり返すためなら何でもやってくる可能性があります。

 自民党が社会党と手を組むということは政党としての理念から考えれば、最早「禁じ手」と呼んでもおかしくないことです。

 それを平気な顔で実行するのですから、正直呆れるばかりです。

 今は民主党を完全に追いやるために、維新の会が第3勢力として動いているのは面倒臭いと感じて、ならば手を組んでしまえとでも考えているのかも知れません。

 石原都知事が言えば、息子である石原自民党幹事長も動くでしょう。

 もしこのような動きを見せたとしたら、その時国民はどう反応するでしょうか?
 
 事情を見ぬいて「そんな汚いことはするな」と批判するでしょうか?

 私としては非常に興味深い点です。

 また橋下市長に関して言えば、もしここで石原都知事の「政局」に乗っかってしまうようであれば、今までのあなたは何だったのか?と私は問いたくなります。

 政局ではなく、ぜひ政策を推進する政治家であって欲しいと願っています。

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