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  • 東龍

ゴジラに猫、恋や遊園地? みんなが大好きなストロベリーデザートブッフェの系譜と今

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アーティスティックなストロベリーデザートブッフェ

ヒルトン東京「マーブルラウンジ」の「ストロベリー・ピクニック」/著者撮影

ストロベリーデザートブッフェの大きな分水嶺となったのが、2014年にヒルトン東京「マーブルラウンジ」で行われた「ストロベリー・ピクニック」です。可愛らしくポップなストロベリースイーツと誰かに伝えたくなる鮮烈なプレゼンテーションでストロベリーデザートブッフェを革新しました。

その後もチャレンジは続きます。

2015年「ストロベリー・アート」、2016年「ストロベリー・エンジェル」、2017年「シルク・ドゥ・フレーズ」、2018年「ストロベリー・サイケデリック60s」と、アーティスティックで世の女性に響く企画を創り上げながらも、決して前年と同じことはせず、常に進化させているのです。

(ストロベリーデザートブッフェは年末から始まり、年をまたいで翌年に開催されることが多くなっていますが、「年」と表記する際には主となる開催期間である翌年を記載しています。たとえば、2018年12月末から2019年5月に開催する場合には2019年としています)

そして現在では、アーティスティックであったり、物語性を強く含有していたりし、SNSで共有したくなることが、ストロベリーデザートブッフェのテーマにおける大きなトレンドになっているのです。

王道のストロベリーデザートブッフェ

ウェスティンホテル東京「ザ・テラス」/著者撮影

こういった流れに対して、補足しておきたいことがあります。

興味深いテーマを設けたストロベリーデザートブッフェが人気となり、目を引くようになっていますが、王道のストロベリーデザートブッフェも引き続き支持を得ているのです。

エグゼクティブペストリーシェフ鈴木一夫氏によるクオリティの高いスイーツが一堂に会するウェスティンホテル東京「ザ・テラス」には、コアなファンや熱心なリピーターがいることで有名で、「ストロベリーデザートブッフェ」でも開店前から長蛇の列ができています。

グランド ハイアット 東京「フレンチ キッチン」で行われている「桜&ストロベリー アフタヌーンティー ブッフェ」では、世界の製菓大会で活躍したパティシエたちを輩出するペストリーチームがスイーツを監修しており、エレガントな女性たちでいつも賑わっているのです。

ホテルニューオータニ「ガーデンラウンジ」の「サンドウィッチ&あまおうスイーツビュッフェ」では福岡県あまおうが食べられるとあって、品川プリンスホテル「DINING & BAR TABLE 9 TOKYO」の「Floating Strawberry Field」では高層階からの眺望もあって人気を博しています。

美しくておいしそうに見えるという文脈において、こういった王道のストロベリーデザートブッフェも十分にSNS映えしており、FacebookやInstagramに投稿されているのです。

斬新なコラボレーション

ストリングスホテル東京インターコンチネンタル「ザ・ダイニング ルーム」/著者撮影

話を戻しましょう。

インパクトのあるテーマを掲げた2019年のストロベリーデザートブッフェを冒頭に挙げましたが、中でも特に斬新な試みとして考察しておきたいものがあります。

それは、ストリングスホテル東京インターコンチネンタル「ザ・ダイニング ルーム」で行われている「イチ・ゴジラ」です。

店内に大きなゴジラのオブジェが置かれていたり、ゴジラが連想されるスイーツを提供していたりと、前代未聞のイチゴとゴジラによる協業が行われています。

どうしてこのような企画が生み出されたのでしょうか。

マーケティング&PR部長を務める徳田依子氏は「ゴジラが最初に上陸したのが品川。ストリングスホテル東京インターコンチネンタルは品川にあるので、イチゴとゴジラをかけたら面白いのではないかということで、企画が持ち上がった」と振り返ります。

今年はゴジラが生誕65周年を迎える年であり、映画「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」が2019年5月31日に全世界同時で劇場公開される予定です。

ゴジラが世界規模で盛り上がりをみせる中で、こういったコラボレーションが行われるのであれば、必然的に多大な関心が寄せられることでしょう。

ストロベリーデザートブッフェは日本が世界に誇るキャラクタをテーマに据えるまでとなっているのです。

ストロベリーデザートブッフェのコト消費

デザートブッフェ、それもストロベリーデザートブッフェは、ホテルにとって極めて重要なコンテンツです。

なぜならば、それなりに単価が高く客席数も多い商品であったり、将来的にホテルが狙っている婚礼や記念日で訪れる若い女性を獲得できたり、見栄えのよさやお得感からメディアに取り上げられたりするからです。

それだけに、ストロベリーデザートブッフェでは、消費者の好奇心を刺激したり、新しい体験ができたりするテーマを設けなければなりません。

テーマを聞くだけで「何が食べられるのだろう?」と関心を持たせたり、写真を見たら「SNSでシェアしよう!」と思わせたりする内容でなければ差別化できないのです。

ストロベリーデザートブッフェはもはや、日本人が好きな苺・イチゴ・ストロベリーを使った様々なおいしいスイーツを食べられるだけの場所であってはなりません。

エンターテインメントとして体験できる場所であるべきなのです。食べたらなくなってしまうモノではなく、そこにいるだけで誰かに伝えたくなるコトへと昇華される必要があります。

そこにいるだけで幸せであるかどうかを感じられるか、それがストロベリーデザートブッフェの価値となるのです。

※Yahoo!ニュースからの転載

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