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医者に「薬を減らして」と言うと喜ぶ理由

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患者にとっては「薬代の節約」になる

患者にとっては薬代の節約になる。医師にとっては患者がきちんと薬を服用しているかの確認ができ、時間が節約できる分、病気の現状について説明したり、家での養生法を伝えることもできる。

「お薬手帳も医師にとっては重要な情報源になります。例えば、3つの医療機関にかかっているのにそれを言わない人がいます。でもお薬手帳を見れば、ほかに通院中の病院があることがわかる。それなのに、持ってこない人が多い。病院へ行くときは、お薬手帳を必ず携行して受付で問診表と一緒に出してください」(同)

患者が医師とのコミュニケーションを円滑にしたいと考えるなら、信頼できる「かかりつけ医」を見つけることも重要だ。複数世代にわたって家族で通っているかかりつけ医があればより理想的。あらかじめ家系としての既往歴を把握してもらえ、生活習慣や体質なども理解してもらえる。

そこまで長い付き合いでなくても、いつも頼れるかかりつけ医がいれば、「花粉症と風邪を併発しやすいので、早めに対策しておいたほうがいい」などと未然の対応が可能になる。

「よく『近くにいい医師がいないんです』と相談されることがあります。私の答えは『必ずいますから、探してください』です。多くの人は、困った状況になってから慌てて医師を探し始めます。それでは、すぐに見つけることは難しいでしょう」(同)

ではどのようにすれば“いい”かかりつけ医を見つけられるのか。

「風邪をひいたときがチャンスです。風邪を口実に、気になっていた医師にかかってみる。そこで少し無駄話もしてみて、どんな対応をしてくれるか、相性がいいかどうかを確かめます。多少顔なじみになったら『先生、困ったときには往診もしてくれますか?』と聞いてください。表立って往診すると書いてなくとも、よく診ている患者ならしてくれる医師は多いと思いますよ」(同)


結論:病院には受診メモとお薬手帳を持参する

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長尾和宏
医師、長尾クリニック院長
1984年東京医科大学卒業、大阪大学第二内科入局。95年長尾クリニック開業。日本消化器病学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、指導医。『その医者のかかり方は損です』など著書多数。

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(小澤 啓司 撮影=永井 浩 写真=iStock.com)

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