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「左に行きかけた時には岩田さんのTweetにいいね!を押す」ウーマン村本、”論敵”の政治学者・岩田温氏とTwitterの怖さを語る

 安倍政権に批判的な発言を繰り返すウーマンラッシュアワーの村本大輔とは対照的に、安倍政権に対しては好意的な見解も持つ政治学者の岩田温氏。「考え方は全く逆。村本さんが"これだ"と言うと、私は全く逆の事を言う」「岩田さんの『リベラルの病』という本、あれ、僕のことを書いたんじゃないかと思うくらいだった」。政治的な立場は全く異なる2人だが、「政治的立場で全ての人間関係を規定するのは愚かだ」と主張する岩田氏は、ある時、地方で開かれていた村本の独演会に足を運ぶ。その姿に村本は「この人の話は聞かないといけないと思った」と感銘を受け、交流を持つようになったという。

 そんな両者が、18日放送のAbemaTV『AbemaPrime』で対談した。

 岩田:村本さんと最初にこの番組でお会いした時に、他の方とちょっと違うな、ただの左の人ではないなと思った。CM中にもめちゃめちゃ真剣にPKOの話を聞いてきて、僕もめちゃめちゃ真剣に答えた。テレビに出ていて、CM中にあんなに真面目に議論する人を初めて見た。村本さんがお笑い芸人だということをまだ知らなかったから、ビックリした。

 村本:東京新聞の望月衣塑子記者の問題で、中学2年生の子が署名を集めていて、僕はすごいなと思った。でも、逆のイデオロギーの人からすると、"そんなやついるのか"と。岩田さんも元々そういうことをやられていたと。

 岩田:小学5年生くらいの時からそういうことをやっていた(笑)

 村本:でも、逆に望月衣塑子さんを記者会見から退去させろ、というのを中学2年生がやっていたとしたら、僕は"本当にいるのか"と言っていた側だったんじゃないのかとも思う。上念司さんが"機内に朝日新聞は置かなくていい"とCAさんに言ったとTweetして炎上してたが、僕もひどい発言だと思う。でも上念さんを炎上させた人は、"産経新聞なんて置かなくていい"と言った人に対して"いいぞ!"と言わないんだろうか。

 岩田:それがイデオロギーだと思う。私はイデオロギー的には右だが、自分の思っている正義と、相手の思っている正義のどちらが正しいかはわからない。だから"自分はこっちを信じている"というくらいにしておかないと、相手を悪魔化することになる。

 村本:この"正義"というのは、学べば学ぶほど、知らないうちに忍び寄ってくる。僕も本を読んでいて赤ペンで線を引いているが、自分が"そうそう"と思った時ばかり引いていると怖くなる。ヒトラーの本の読み方だと。

 岩田:そう。ヒトラーは低学歴だったが、めちゃめちゃ本を読んで、知識を補おうとした。ただ彼の場合は自分の世界観が先にあって、それを補強してくれるところだけを取り入れて、その他のものを嘘だと言っていく超危険な読書法。それの逆をやるべきだと思う。

 村本:だから政治よりもまず監視すべきは自分自身じゃないかと思う。岩田さんがツイッターを投稿するときの指はそういう考え方に付いてきている?

 岩田:付いていかない。だから自制しないといけないと思う。だけど、僕は小さい頃から右側だから。『ギザギザハートの子守唄』じゃないけど、"ちっちゃな頃から反共で、15で極右と呼ばれたよ"(笑)

 村本:触れるもの皆傷付けた。

 岩田:傷付けてきた(笑)。でも大学に行って、大学院に入って、大学の教員になって、色んなものを見てくると、自分と考え方は違うけれども立派な人はいっぱいいるということがわかったし、自分と政治の考え方は同じだけど、人間としてクズみたいなやつもいっぱいいるなと。

 村本:僕も、安倍総理の事が嫌いでも顔写真に赤ペンでバツを付けるのは違うと思う。でも最近、この番組にも"右寄り"の匂いがプンプンする時がある(笑)。右寄りの、基地賛成の人ばっかり呼んでるなとか思う。でもスタッフさんは毎回"そんなつもりはない"と言うから、もしかしたら僕にバイアスがかかっているのかもしれないなと。だから一緒に飲みに行って。

 岩田:そうやって自覚することが大事だと思う。私も自分が右だと自覚しているので、左の人と会う時には絶対にこの人を悪魔化しないようにしようと努力をする。相手のことを"あれは左翼だからバカなんだよ"よ言うのはめちゃめちゃ楽なこと。でも、それをやっていたら自分の成長はない。

 村本:だから、この岩田さんとのつながりが大事。

 岩田:私もそう思っている。

 村本:左に行きかけた時に、岩田さんのTweetにいいね!を押すことによって若干心がね(笑)。

 岩田:そう。Twitterもヒトラーの読書法と同じで、自分と考え方が同じ人ばかりのツイートが流れてきて、"そうだ、そうだ"と思っていると、それが世の中の全部だと思い込むようになる。だから村本さんのTweetを見て、"そうか、こういう人もいるんだ"と思うようにしている(笑)。

 村本:投稿した後で"しまった"と思うこともある。否定された時こそ、相手のいいところを探さないといけないと思う。

 岩田:Twitterで村本さんとやりとりすると、必ずフォロワーが減るんですよ(笑)。

 村本:でも、100万のフォロワーよりも、一人の友達だから(笑)。

 議論を受け、金子恵美前衆議院議員が「私も生きるか死ぬかの選挙戦の最中には、イデオロギーの違う他の候補者とは口も聞きたくないと思っていた。でも、先輩の政治家の方から、"一番最初に、全く違う考え方の人と飯を食いに行け、それが強みになる"と言われた。そうだなあと思ったし、議員になってからは、共産党の方でも人格者で非常に尊敬できる人にたくさん出会った。そういう人と話し合うことのできる議論の場が大事だ」とコメントすると、岩田氏は「本来、自民党の強さの理由はそこにあると思う」と応じていた。(AbemaaTV/『AbemaPrime』より)

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